木原清

木原 清（きはら きよし）

木原清は1876年4月25日に東京府で誕生し、1940年9月23日にその人生を閉じた日本陸軍の中将です。彼は長い軍歴を持ち、日本陸軍の発展に寄与した重要な人物の一人です。

経歴

東京府の旧幕臣、木原白照の子として生まれた木原は、東京府立一中を卒業した後、1896年11月に陸軍士官学校の第8期生として卒業しました。卒業後の1897年には歩兵少尉に任官され、歩兵第1連隊での勤務が始まります。

1903年には陸軍大学校の第17期を卒業し、翌年から陸士教官としての道を歩み始め、近衛師団の参謀職を歴任しました。1909年、彼は歩兵少佐に昇進し、歩兵第49連隊に配属されます。1912年には陸軍運輸部基隆支部長に就任後、参謀本部員に転任しました。

1915年には歩兵中佐に昇進し、1916年から1917年には歩兵第77連隊で勤務後、イギリス軍に従軍しました。その後、1918年に歩兵大佐に昇進し、同年に参謀本部の課長職に転じます。1922年には陸軍少将に昇格し、歩兵第25旅団長に就任しました。

1923年には参謀本部第3部長に任命され、1927年に陸軍中将に進みます。以後、運輸部長や第12師団長を歴任し、1933年には予備役に編入されました。その後は南満州鉄道の顧問や徳川家の家令として活動しました。

栄典

木原はその功績により、いくつかの栄典を受けています。1897年には正八位、1927年には従四位、1933年には従三位に叙されました。これらの栄典は、彼の軍としての地位や貢献を反映したものです。

家族

木原は、義理の兄に海軍中佐の塩島美雄を持っています。また、彼の子女には山田流箏曲の家元である山田松韻（後の山勢崇華）や、6代目家元の山田松韻（重要無形文化財保持者認定）がいます。このように、彼の家族にも伝統を受け継ぐ文化的背景があります。

参考文献

木原清に関する詳細な情報は、秦郁彦編の『日本陸海軍総合事典』第2版や福川秀樹の『日本陸軍将官辞典』、外山操編の『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』などの文献に記載されています。

木原清は、歴史的な背景を持ちながら、日本陸軍に多大な影響を与えた人物であり、彼の業績や家族に関する情報は、今後の研究にも価値を持つでしょう。

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