木島虎蔵

木島虎蔵について

木島虎蔵（きじま とらぞう、1901年12月18日 - 1983年7月29日）は、昭和期の日本において著名な鉄道技術者、官僚、実業家、および政治家である。鳥取県気高郡湖山村で生まれた彼は、上山昇の二男として育ち、やがて祖父の家に養子として迎えられた。彼の名前は鉄道史において重要な位置を占めており、数多くの業績を残してきた。

学歴と官僚としてのキャリア

1926年に東京帝国大学工学部機械工学科を卒業してからの彼のキャリアは、鉄道業界における技術と運営に対する深い理解を基盤に築かれた。1929年には高等試験の行政科試験に合格し、同年に東京帝国大学経済学部経済学科も卒業した。彼はその後、鉄道省に入省し、鉄道局技手としての職務を開始。

その後、彼は金沢運輸事務所長、鉄道総局業務局保安課長、運転局運行課長、札幌鉄道局長などを歴任し、最終的には日本国有鉄道の理事まで昇進した。また日本電線や車両電気協会、日本鉄道技術協会などの重要な役職も担い、鉄道技術を進化させるための貢献を続けた。

政治家としての活動

1953年、木島は無所属で第3回参議院議員通常選挙に出馬し当選を果たした。彼は自由民主党に所属し、1期の参議院議員として活躍。この期間中には、第2次岸内閣で法務政務次官を務め、地元の自民党鳥取県連会長としても活動した。

実業家としての挑戦

1968年から1974年にかけては、日本通運の会長に就任し、同社の発展に寄与した。また、日ノ丸自動車、興亜林産、大東京観光自動車、日ノ丸窯業など、数多くの企業の役員としても活躍し、業界全体に多大な影響を及ぼした。また、彼の功績は、1972年の春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章することで評価された。

最晩年と死去

木島は1983年に81歳で亡くなり、彼の死去に際しては従五位から従四位に叙された。彼の人生は、多岐にわたる分野での貢献とリーダーシップの象徴として、後の世代に影響を与え続けている。彼が残した著作の中で『ダイヤの話』は特に有名であり、技術者としての側面を垣間見ることができる文献である。

備考文献

彼の業績や活動に関する詳細は、以下の文献で確認できる。

• - 『鳥取県大百科事典』新日本海新聞社, 1984年。
• - 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局, 1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ, 2003年。
• - 『日本官僚制総合事典1868-2000』東京大学出版会, 2007年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ, 2017年。

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