第2次岸内閣

第2次岸信介内閣について

第2次岸信介内閣は、1958年6月12日から1959年6月18日までの約1年間、日本の政府を運営した内閣です。この内閣は岸信介が再任されたことを受けて発足し、自由民主党の政策が大きな影響力を持つ時代に成立しました。内閣の設立背景には、1958年に行われた第28回衆議院議員総選挙があり、この選挙で自由民主党は圧勝を収めました。その結果、岸信介は第29回特別国会において再び首班指名を受け、昭和天皇から内閣総理大臣に任命されました。

この内閣の主な出来事の一つとして、1959年4月に皇太子明仁親王と正田美智子さんの成婚があります。この結婚は日本の皇室において大変注目を集め、多くの国民に祝福されました。また、同年5月にはベトナム共和国との間で戦争賠償金140億4000万円の支払いに関する合意が成立しました。この合意は戦後の国際関係においても重要な意味を持つ出来事となりました。

さらに1964年の東京オリンピックの開催地が、ミュンヘンで行われた国際オリンピック委員会の総会において正式に東京都に決定されたことも大きなトピックスでした。このオリンピックは日本にとって国際的な復帰を象徴する機会となり、多くの期待を集めました。

内閣メンバー

第2次岸信介内閣の閣僚は多岐にわたり、以下のようなメンバーがいました。

• - 内閣総理大臣：岸信介
• - 法務大臣：愛知揆一
• - 外務大臣：藤山愛一郎
• - 大蔵大臣：佐藤栄作
• - 文部大臣：灘尾弘吉（臨時代理）、橋本龍伍
• - 厚生大臣：橋本龍伍、坂田道太
• - 農林大臣：三浦一雄
• - 通商産業大臣：高碕達之助
• - 運輸大臣：永野護（臨時代理）、重宗雄三
• - 郵政大臣：寺尾豐
• - 労働大臣：倉石忠雄
• - 建設大臣：遠藤三郎
• - 国家公安委員会委員長：青木正（兼務）
• - 行政管理庁長官：山口喜久一郎
• - 自治庁長官：青木正（兼務）、愛知揆一（兼務）
• - 防衛庁長官：左藤義詮、伊能繁次郎
• - 経済企画庁長官：三木武夫、高碕達之助
• - 科学技術庁長官：三木武夫、高碕達之助
• - 内閣官房長官：赤城宗德
• - 総理府総務長官：松野頼三
• - 法制局長官：林修三

また、各省庁には多くの政務次官が任命され、政府の運営を補佐しました。政務次官には法務政務次官の木島虎蔵、外務政務次官の竹内俊吉、大蔵政務次官の山中貞則・佐野廣、文部政務次官の高見三郎などがいました。これらの人物は、当時の日本の政治において重要な役割を担っていました。

結論

第2次岸信介内閣は様々な歴史的な出来事があった内閣で、日本の戦後復興や国際的な地位の再構築に大きく寄与しました。岸信介首相のリーダーシップの下、いくつかの重要な政策が推進され、国内外に影響を与えました。

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