木曜時代劇 (テレビ朝日)

木曜時代劇の歴史と特徴

『木曜時代劇』とは、1971年から2001年までテレビ朝日にて放送された時代劇の専門枠です。この枠は、19時、20時、22時の3つの時間帯に分かれた時代劇を展開し、日本のテレビドラマの一翼を担いました。

各枠の変遷

22時枠の歴史

最初に設けられた22時枠は、土曜20時に放送されていた時代劇の流れを受け継ぎました。終了後は新たに設けられた木曜20時枠がその跡を継ぎ、いずれも近衛十四郎の「素浪人シリーズ」が好評を得ていました。これにより、視聴者は土曜と木曜の両日にわたって同じような魅力を体験することができました。

20時枠の変化

20時枠は、元々日曜に放送されていた東映制作の時代劇が移動してきたものと考えられています。この枠では「遠山の金さん」シリーズが長きにわたり放送され、1998年の作品『新選組血風録』が最後の番組となりました。この枠によって生まれた『三匹が斬る!』や『名奉行 遠山の金さん』は特に人気を集めました。1996年頃までは、この二つのシリーズが交互に放送されていましたが、後に両シリーズがそれぞれの放送枠に移動したことで、20時枠は次第に衰退していきました。

1997年からは「ベストセラー時代劇」として、原作に基づいた内容が制作されるようになりましたが、視聴率の回復には至らず、1998年には時代劇撤退の決定が下されました。

19時枠の導入

木曜20時枠が廃止された後、1999年4月からは新たに19時枠が設けられ、バラエティ番組と入れ替わる形で『木曜時代劇』が復活しました。この19時枠では、土曜20時から移行した『暴れん坊将軍』シリーズを始め、新たに立ち上げられた『八丁堀の七人』シリーズやその他の1クール型な作品も放送されました。

廃止と復活

2001年の秋改編時には、木曜の時代劇が月曜19時の「月曜時代劇」に移行したことで、全く新たな形態で展開されることになりました。その後の木曜には時代劇が放送されなくなりましたが、2014年には『信長のシェフ』第2シリーズが20時枠での放送を果たしました。これにより、16年ぶりに木曜日に時代劇が復活することになりました。

放送された主な作品

この時代劇枠では、多彩な作品が放送されてきました。22時枠では『新･鬼平犯科帳』や『世なおし奉行』が名を馳せ、20時枠においては『遠山の金さん』シリーズや『三匹が斬る!』が特に高い人気を誇りました。また、19時枠では『暴れん坊将軍』シリーズが続き、多くの視聴者に愛されました。

地域別の放送状況

全国各地での放送状況にも特色があります。広島ホームテレビではプロ野球中継が組まれることがあり、時代劇は代替放送されていました。また、高知県では、土曜20時時代劇枠の番組がテレビ高知で放送される一方、木曜枠も放送され続けていました。特に地域により異なるスポンサー体系も意識されていました。

まとめ

『木曜時代劇』は、日本のテレビドラマ史において重要な役割を果たした時代劇専用枠です。多くの名作を生み出し、多様なストーリーとキャラクターが視聴者を楽しませてきました。その影響は未だに色あせることなく、新たな時代劇のトレンドに繋がっています。

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