世なおし奉行
『世なおし奉行』は
1972年4月から9月にかけて放送されたNETテレビ(現在の
テレビ朝日)の
時代劇です。このドラマは、全26話から構成されており、
江戸時代の関八州を舞台に、さまざまな事件を解決する主人公たちの姿が描かれています。
あらすじ
江戸時代の関八州では、大名直轄領が限られていたため、
江戸幕府が直轄する
天領と旗本直轄領の境界が複雑に絡み合っていました。これにより、事件が発生した際にはその解決が非常に難しくなります。例えば、
天領で発生した殺人事件において、犯人が
天領の外に逃げてしまうと、その追跡は不可能となります。こうした状況を解決するために、幕府は関八州取締出役を設置し、その総元締めとして勘定奉行が任命されました。
勘定奉行は、財政を担当する勝手方と司法および行政を担当する公事方に分かれ、特に公事方は道中奉行も兼務していました。この物語は、関八州取締出役およびその総元締である公事方勘定奉行が旅の途中で経験する冒険や事件の解決を描いています。
登場人物
- - 跡部能登守:長崎奉行から勘定奉行に任命されますが、勘定奉行所には1日しか居なかったという奇妙な経歴の持ち主です。
- - 早瀬主水:旗本小普請組に所属し、跡部能登守から関八州取締出役に任じられ、旅の最中は浪人の姿をしています。
- - 仲沢要介:同様に旗本小普請組であり、早瀬と共に関八州取締出役に選ばれています。旅先では髷を束ねています。
- - ちょぼいちの辰:跡部の下僕。情報収集を主な仕事とし、以前はスリをしていたが今は足を洗っています。
- - お染:軽業一座にいた孤児で、跡部に引き取られ育てられました。辰と同じく情報収集を行います。
- - おくに:跡部能登守の妻です。
- - 井上三太夫:跡部家の用人として仕えています。
- - 堀田備中守:江戸幕府の老中で、跡部能登守に事件の解決を依頼しています。
- - 土井大炊頭:江戸幕府の老中でもあり、跡部を勘定奉行に推薦した人物です。
配役
- - 跡部能登守:片岡千恵蔵
- - 早瀬主水:田村正和
- - 仲沢要介:石山律(現:石山輝夫)
- - お染:赤座美代子
- - ちょぼいちの辰:砂塚秀夫
- - おくに:小山明子
- - 井上三太夫:木田三千雄(出演回により異なる)
- - 堀田備中守:河村弘二(出演回により異なる)
- - 土井大炊頭:3代目中村翫右衛門(第1話のみ)
- - 他、個性豊かなキャラクターが登場します。
スタッフ
- - 脚本: サブタイトル参照
- - 監督: サブタイトル参照
- - 音楽: 山下毅雄
- - プロデューサー: 上月信二
- - 制作: NETテレビ、東映
ネット配信
2024年3月1日より、東映
時代劇YouTubeにて、第1話・第2話が常時無料で配信される予定です。ストーリーの詳細や人物の背景を楽しみながら、
時代劇の魅力を再発見しましょう。