木曽川北派川橋

木曽川北派川橋

木曽川北派川橋（きそがわきたはせんきょう）は、岐阜県各務原市と岐阜県羽島郡笠松町の境界付近に位置し、一級河川である木曽川の分流、北派川に架かる橋梁です。高速道路網の一部として供用されており、具体的には東海北陸自動車道の重要な区間を構成しています。

概要

本橋は、東海北陸自動車道における岐阜県内の区間に位置しています。高速道路上の位置としては、一宮木曽川インターチェンジ（IC）と岐阜各務原インターチェンジ（IC）の間に存在し、さらに詳しく言えば、川島パーキングエリア（PA）から岐阜各務原インターチェンジへ向かう途中に架設されています。

供用開始: 1997年（平成9年）3月24日
この供用開始日は、東海北陸自動車道の一宮木曽川ICから岐阜各務原IC間の開通と同日であり、本橋がこの区間の開通に不可欠な構造物であったことを示しています。
延長: 600メートル
河川を跨ぐ橋梁として、十分な長さを有しています。
区間: 岐阜県各務原市川島笠田町 - 岐阜県羽島郡笠松町米野
両自治体の特定の町域を結んでいます。
構造: 曲線PC箱桁橋
プレストレストコンクリート（PC）を用いた箱桁構造であり、特に道路線形が曲線を描いている箇所に採用される形式です。これにより、景観や地形に合わせた柔軟な線形設計が可能となっています。

木曽川三派川地区における位置づけ

本橋が架かる一帯は、地理的に「木曽川三派川地区」として知られています。この地域では、木曽川本流が南派川、本川、北派川という三つの大きな流れに分かれて下流へと向かう特徴的な地形を形成しています。東海北陸自動車道は、この三つの分流をそれぞれ橋梁で渡っており、木曽川北派川橋はそのうちの一つにあたります。

東海北陸自動車道の同区間には、本橋以外に以下の橋が架けられています。

木曽川南派川橋
木曽川本川橋
* 木曽川北派川橋（本橋）

興味深い点として、高速道路上で見かける「木曽川」という名の標識（表示）は、三つの橋のうち木曽川本川橋にのみ設置されています。これは、本川が文字通り木曽川の主要な流れと見なされているためと考えられます。

周辺環境

本橋は、広大な国営木曽三川公園の一部である「河川環境楽園」の敷地にまたがる形で架設されています。具体的には、公園内の「自然共生研究センター」や「河の森」といったエリアの上空を通過しています。このため、橋梁の下部や周辺からは、河川環境楽園の豊かな自然や施設を垣間見ることができます。

参照情報

本橋に関する位置情報などは、国土地理院が提供する地理院地図（電子国土Web）などの外部リソースを参照することも可能です。

木曽川北派川橋は、東海北陸自動車道の重要な交通路であると同時に、木曽川三派川地区の複雑な河川地形や、国営木曽三川公園のような広域レクリエーション施設といった周辺環境との関わりにおいても特徴的な存在と言えます。

もう一度検索