木曽川大橋

木曽川大橋

木曽川大橋は、三重県桑名市と同県木曽岬町を結び、木曽川に架かる国道23号（名四国道）の橋梁です。この橋は、全長858.46メートル、支間長70.63メートルの12連単純平行弦下路ワーレントラス橋という構造を持ち、片側2車線の上り線と下り線があります。

概要

木曽川大橋は、1日あたり約53,000台の車両が通行する交通量の多い橋であり、木曽川に架かる無料の道路橋としては最南端に位置します。橋の下を流れる木曽川は汽水域であり、橋の南西には長島スポーツランドが広がっています。

歴史

木曽川大橋は、かつて日本道路公団によって建設されました。

1963年2月16日：揖斐長良大橋とともに一般有料道路「名四道路」の一部として供用開始（上り線：北側の橋）。
1966年：下り線橋梁が完成、供用開始。
1972年12月27日：無料開放され、現在は名四国道の一部として利用されています。

維持と補修

長年の使用により、橋梁にはいくつかの問題が発生しています。

1999年：上り線橋梁の走行車線側の斜材の一部に腐食が発見されました。
2007年6月20日：上り線の橋梁の追越し車線側の鉄骨支柱の一部（第1径間の4番目の斜材）に破断が見つかり、翌日から緊急修復工事が開始されました。破断箇所は、ジャッキアップによって隙間を縮め、専門家の指導のもと復旧と補強が行われました。
2009年10月1日 - 2010年4月11日：上り線（名古屋方面）橋梁の補修・補強工事が実施され、下り線を使用した対面通行となりました。
2010年10月1日 - 2011年3月25日：下り線（伊勢方面）橋梁の補修・補強工事が実施され、上り線を使用した対面通行となりました。

課題

木曽川・揖斐川河口付近では、高潮対策のために堤防のかさ上げが行われていますが、木曽川大橋を含む揖斐長良大橋、尾張大橋、伊勢大橋付近は、橋の構造が支障となるため、かさ上げされていません。このため、高潮時に橋の両端から水が浸入する可能性が懸念されています。また、橋桁下の高さが不足しているため、洪水時には川の流れを妨げるという問題も指摘されています。揖斐長良大橋などと同様に、木曽川大橋の改築を求める意見もありますが、架け替えには莫大な費用が見込まれています。

参考文献

日本道路公団『日本道路公団三十年史』1986年

関連項目

無料開放された道路一覧
新木曽川大橋（国道22号） - 類似の橋の名称

外部リンク

* 橋梁技術の最近の話題 (PDF) - 海洋架橋・橋梁調査会(2007年12月5日)

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