木村嘉富

木村 嘉富（きむら よしとみ）の人物紹介

木村嘉富は、日本の国土交通技官として多くの重要な役職を歴任し、国土技術政策の発展に寄与してきた専門家です。彼は、総合技術監理部門や建設部門で技術士に認定されており、防災分野での上級土木技術者でもあります。

生い立ちと教育背景

島根県の山間部にある農家に生まれた木村は、町役場への就職を視野に入れて松江工業高等専門学校の土木工学科に進学しました。1987年には長岡技術科学大学大学院の工学研究科建設工学専攻を修了し、国家公務員採用Ⅰ種試験にも合格しました。この年に建設省に入省し、最初は中部地方建設局名四国道工事事務所での業務に従事しました。

キャリアの歩み

木村は1988年に駒ヶ根市の建設省中部地方建設局天竜川上流工事事務所調査課へ異動し、翌1989年には建設省土木研究所の構造橋梁部基礎研究室に配属されました。この頃から彼のキャリアは多様な領域に渡るようになります。土木研究所では企画部において研究企画課長を務めた後、2004年には国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所の所長に就任しました。

その後、木村は土木研究所構造物メンテナンス研究センターの橋梁構造研究グループで上席研究員として活動し、国土技術政策総合研究所道路構造物研究部でも道路構造物管理システム研究官としての役割を果たしました。2016年には同研究所の道路構造物研究部長に就任し、2020年には研究総務官として更なる責任を担いました。

特に注目すべきは、2021年に木村が高等専門学校出身者として初めて国土技術政策総合研究所の所長に任命されたことです。彼はこの大任を駆使して、国土技術政策の進展に向けた新たな戦略を模索しています。

さらに2022年からは東京海上日動火災保険の顧問および橋梁調査会の審議役を務め、2024年には橋梁調査会の専務理事、また土木学会の理事としても活動しています。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムにてSPD兼PMとしての責務も担っています。

受賞歴

木村はその業績に対して評価されています。2001年には土木学会から吉田賞（論文部門）を受賞するなど、その研究や実績が業界内外で認められています。

結論

木村嘉富のキャリアは、土木技術の専門家としての高い志と情熱によって築かれてきました。彼の功績は国土技術政策に大きな影響を与えており、今後も彼はその知識と経験を活かして更なる貢献を果たすことでしょう。

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