木村英子

木村 英子とは

木村英子（きむら えいこ、1965年5月11日生まれ）は、日本の政治家であり、れいわ新選組に所属する参議院議員です。彼女は同党の副代表としても知られています。彼女は長年にわたり障害者の権利向上に尽力し、さまざまな団体で活動を行っています。特に、「全都在宅障害者の保障を考える会」や「自立ステーションつばさ」の代表としての役割が大きいです。

生い立ちと障害経歴

木村は神奈川県横浜市で生まれましたが、生後8カ月の時に自宅の玄関から転落してしまい、頸椎を損傷しました。この事故により、彼女は重度の身体障害を抱えることになり、以降はほぼ全身を動かすことができない状況となります。彼女は脊椎に障害を持つため、主に電動車椅子を用いて移動しています。

幼少期には「ゆうかり園」という施設に入所し、その付属の養護学校に通うことになりますが、1984年に神奈川県立平塚養護学校高等部を卒業した後は、家族による介護や施設生活を拒み、東京都国立市で自立した生活を始めました。

自立支援と障害者運動

1994年には、東京都多摩市で「自立ステーションつばさ」を設立しました。この団体では障害者支援や自立生活を促進するための活動が行われており、木村はその中心的な存在として、障害者の権利擁護に努めてきました。

政治への進出

2019年7月21日に行われた第25回参議院議員通常選挙では、れいわ新選組の公認候補として比例区特定枠2位に立候補しました。この選挙で特徴的だったのは、木村を含む障害者候補者が公に意思を示し、世間の注目を集めたことです。れいわ新選組は比例区で2議席を獲得し、彼女は初当選を果たしました。

木村は参議院の国土交通委員会、国家基本政策委員会に所属しており、政策提言や意見表明を通じて、障害者に寄り添った法改正を目指しています。

書籍やメディア活動

彼女は、障害者の実際の生活や問題意識を広めるための書籍にも関与しています。2003年には「今日ですべてが終わる　今日ですべてが始まるさ」という自分史集が出版され、その後も数冊の共著書や雑誌取材を受けています。特に著書「生きている! 殺すな」は、障害者が抱える社会の課題に鋭く切り込んだ作品として、多くの反響を呼びました。

また、ラジオ番組やWeb記事でも自身の経験や意見を発信し、障害者の権利についての啓発活動を行っています。

結論

木村英子さんは、障害のある人々が地域で自立した生活を送るための環境を整えることを目指し、不断の努力を続けています。彼女の活動は、障害者の権利を擁護するだけでなく、社会全体に対する意識改革をも促しており、今後の活動が非常に注目されます。

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