木村銀治郎 (3代)

木村銀治郎のプロフィール

木村銀治郎（きむら ぎんじろう）は、本名を糸井紀行（いとい のりゆき）と言い、1974年12月30日に千葉県八千代市で生まれました。幼少期は市川市で過ごした後、東京都墨田区向島に転居。その際、幼稚園では後に女流囲碁棋士となる桑原陽子と同じクラスでした。

彼の音楽への関心は幼少期から根強く、音楽大学を卒業してピアニストになる夢を抱きつつも、プロ野球や大相撲にも強い興味を示していました。特に、東京場所が開催されると、学校が終わった後は毎日国技館に通い、昼間は相撲観戦、夜は野球観戦と多忙な日々を送っていました。

行司への道

中学3年生の時、彼は大相撲の世界に進む決意をしました。1989年、国技館でまだ新しい部屋を持つ元前頭2枚目の三杉磯拓也（峰崎親方）に、行司としての道を志望することを伝えました。その返答として「じゃあ、卒業したらウチへ来い！」と言われ、彼は心を決めました。

卒業後、1990年3月場所で「木村紀行」として初土俵を踏み、その後も順調に昇進を果たしました。1994年には「木村堅治郎」に改名し、1997年には幕下格に昇進。2006年に十両格、2014年11月には幕内格行司に昇進し、3代木村銀治郎を襲名しました。この時、39歳での昇進は、48年ぶりに30代での昇進となりました。

現在の活動

木村銀治郎は単に土俵に立つだけでなく、相撲の普及活動にも力を入れています。小中学校での課外授業や様々なイベントで、相撲の魅力を伝える活動を積極的に行っています。また、他の職業とのコラボレーションにも意欲的で、プロ野球で実際に使用された折れたバットを使った新しい軍配のデザインなども手掛けています。これらは2009年の9月場所で初めて使用され、その後も多くの人々に影響を与えてきました。

2012年の1月場所では、東日本大震災による被害を受けた岩手県大槌町の赤武酒造の清酒を神酒として使用し、話題となりました。彼はまた、相撲用語を広める著作も行っており、相撲の深い知識を持つ著作者としても知られています。

声の特徴と印象

声は野太く少しこもった特徴があり、声量はやや不足しているとの評価がありますが、多くのファンに親しまれています。彼の声や掛け声は、観客に強い印象を与えています。

経歴とメディア出演

木村銀治郎は、1990年からの長いキャリアの中で、多くの昇進を果たし、相撲界での地位を築いてきました。また、2019年7月にはテレビ番組「コトノハ図鑑」に出演し、相撲由来の言葉について解説しました。

プライベート

私生活では、趣味や好きなことに多くのエネルギーを注いでおり、彼の経験や背景を知ることで、相撲だけでなく、彼自身に対する理解も深まることでしょう。さらなる普及や発展を目指し、今後の活動にも期待が寄せられています。

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