木田真理子

木田真理子（きだ まりこ、MARIKO KIDA、1984年 - ）は、世界的に活躍した日本のバレリーナです。現在は、芸術文化観光専門職大学の准教授として後進の育成にも力を注いでいます。

大阪府で生まれた木田は、4歳からクラシックバレエを始めました。千里国際学園高等部を経て立命館大学産業社会学部を卒業しています。1999年には「第56回全国舞踊コンクール」のバレエジュニア部で四位入賞を果たし、宗田バレエスクールに所属して宗田静子、原田高博、夏山周久らに師事しました。

国内では不遇の時を過ごしましたが、千里国際学園1年生の時、2000年のローザンヌ国際バレエコンクールで入賞したことで一躍注目を集め、「次世代のエース」として期待されるようになりました。その後、サンフランシスコバレエスクールで研鑽を積み、カナダのアルバータバレエ団やレ・グランバレエ・カナディアンで活躍しました。

カナダでの活動を通して、ヨーロッパの優れた振付家たちと出会い、「現代舞踊をもっと頑張りたい」という思いが芽生え、2009年にスウェーデンのヨーテボリ・バレエ団に移籍しました。その後、ヨーテボリの監督と共に、プリンシパルダンサーとしてスウェーデン王立バレエ団で活動しました。

2014年には、「バレエ界のアカデミー賞」とも呼ばれる権威ある賞「ブノワ賞（Benois de la Danse）」を日本人として初めて受賞し、その才能と実力が国際的に高く評価されました。

2016年にスウェーデン王立バレエ団を退団し、帰国後は、ダンスワークショップの実施や、身体の人類学的研究をテーマに大学教員として活動しています。バレリーナとしての経験を活かし、次世代の育成と研究活動に貢献しています。

木田真理子は、クラシックバレエの基礎を大切にしながらも、常に新しい表現を追求し、現代舞踊にも積極的に挑戦することで、バレエの可能性を広げてきました。その功績は、日本のバレエ界にとって大きな誇りであり、後進の模範となっています。

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