ブノワ賞

ブノワ賞 (Prix Benois de la Danse)

ブノワ賞は、バレエ界において顕著な功績を残した人物に贈られる、ロシア発祥の国際的な賞です。この賞は、バレエ芸術の振興と、世界中のバレエ関係者の連携を深めることを目的としています。

概要

1992年4月29日に第1回が開催されて以来、ブノワ賞はモスクワの国際ダンス連盟によって毎年春に主催されています。審査員は、世界各地の著名なバレエ団の主宰者、スターダンサー、振付家といった、バレエ界を代表する人物の中から選ばれます。彼らの厳正な審査によって、前年度の1年間で最も傑出した男女ダンサー、振付家、デザイナーなどが選出されます。

授賞式は、国際ダンスデーである4月29日にちなみ、5月にモスクワのボリショイ劇場にて盛大に開催されます。受賞者によるガラ公演も行われ、その収益はロシアバレエ界の引退者への支援金として活用されています。ブノワ賞の名前は、バレエ・リュスの舞台デザイナーとして活躍した画家、アレクサンドル・ベノワに由来します。

受賞対象

ブノワ賞は、バレエ界に貢献した無形文化財的な人物、振付家、女性ダンサー、男性ダンサー、作曲家、舞台デザイナー、ジャーナリストなど、幅広い分野の功労者を対象としています。過去には、ウィリアム・フォーサイス、ミハイル・バリシニコフ、モーリス・ベジャール、シルヴィ・ギエム、オーレリー・デュポン、ジョン・ノイマイヤー、ローラン・プティ、イリ・キリアン、マニュエル・ルグリなど、世界的に著名なアーティストたちが受賞しています。

日本人受賞者

これまでに、藤野暢央（2005年）、秋山珠子（2006年）、木田真理子（2014年）といった日本人がブノワ賞にノミネートされています。中でも木田真理子は、マッツ・エック版『ロミオとジュリエット』においてジュリエット役を演じ、その初々しい演技が高く評価され、日本人として初めてブノワ賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

日本人受賞者一覧

木田真理子 - 2014年 マッツ・エック版『ロミオとジュリエット』/ジュリエット役 （スウェーデン王立バレエ団所属）
オニール八菜 - 2016年 ピエール・ラコット版 『パキータ』/タイトル・ロール （パリ・オペラ座バレエ団所属）

外部リンク

* ブノワ賞公式サイト

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