末木達男

末木達男（すえき たつお）

プロフィール

末木達男は、1931年2月4日に山梨県北巨摩郡須玉町（現在の北杜市）で生まれ、2015年8月17日に84歳で亡くなった日本の政治家です。山梨県立峡北高等学校（現・山梨県立北杜高等学校）を卒業後、日本国有鉄道（国鉄）に入社し、八王子機関区に勤務しました。その後、田無町に移り住み、政治の世界へと足を踏み入れました。

政治家としてのキャリア

1963年、末木達男は田無町議会議員に初当選しました。その後、田無町は市制を施行（1967年）し、田無市となりましたが、末木は市議会議員を連続5期務め、議長も経験しました。その後、田無市助役を経て、1985年には田無市長に初当選し、以後4期にわたり市長を務めました。

1993年の田無市長選挙では、新人を破り3選を果たしました。この選挙での最終投票率は34.34%でした。1997年の市長選挙では、さらに新人2人を破り4選を達成しました。この時の最終投票率は36.52%でした。末木は、田無市長として、市の発展に大きく貢献しました。

西東京市への合併とその後

2001年、田無市は保谷市と合併し、西東京市が誕生しました。合併後の西東京市長選挙に末木も立候補しましたが、旧保谷市長であった保谷高範に敗れました。

市長退任後も、田無駅北口再開発の基幹施設であるアスタビルを管理運営する田無都市開発株式会社（現・株式会社アスタ西東京）の代表取締役社長を続投し、後に代表取締役会長となりました。当時、同社の株式の80%を市が保有していたため、市議会では市長の保谷高範が社長に就任するべきか否かが議論されました。2015年6月、体調不良によりアスタ西東京の代表取締役会長を退任し、その2ヶ月後に亡くなりました。

栄典と著書

末木達男は、長年の地方自治への貢献が認められ、1991年に藍綬褒章を、2001年には勲三等瑞宝章を受章しました。

また、著書として、自身の人生を振り返った『上農人生まっしぐら』（2001年）や、地方自治のあり方を考察した『分権時代の街づくり』（2004年）があります。

まとめ

末木達男は、地方政治家として、田無市の発展に大きく貢献しました。市議会議員から市長まで、長年にわたり市民のために尽力し、合併後の西東京市の発展にも寄与しました。その功績は、多くの人々に記憶されています。

参考資料

歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

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