本多俊次

本多俊次（ほんだ としつぐ）

本多俊次は、江戸時代前期に活躍した大名であり、康俊系本多家宗家2代目を務めました。以下にその生涯、系譜について解説します。

生涯

文禄4年（1595年）、徳川氏の重臣であった本多康俊の長男として下総小篠で生まれました。慶長15年（1610年）には従五位下・下総守に叙任されています。慶長19年（1614年）の大坂冬の陣、慶長20年（1615年）の大坂夏の陣では父と共に参戦し、特に夏の陣では将軍・徳川秀忠に従い武功を挙げました。

元和7年（1621年）2月、父・康俊の死去に伴い家督を継承し、膳所藩主となります。しかし同年7月には、5000石加増の3万5000石で三河西尾へ加増移封されました。寛永9年（1632年）10月23日には遠江掛川城の守備を務めた功績などが認められ、寛永13年（1636年）6月23日に1万5000石を加増され、5万石で伊勢亀山へ加増移封。さらに慶安4年（1651年）4月4日には、2万石を加増され7万石となり、再び膳所藩主として再任されました。

寛文4年（1664年）9月12日、次男である康将に家督を譲り隠居。寛文8年（1668年）8月11日、膳所にて74歳で死去しました。

系譜

父母
父：本多康俊
母：菅沼定盈の娘
正室
立花宗茂の養女、小田部統房の娘
子女
本多康長（長男）：生母は正室
本多康将（次男）：生母は正室
本多忠顕：生母は正室
本多忠隆
本多俊正
名和宗朝
鈴木仍時
本多忠利
本多守之
立花鎮俊
本多忠英
牧野光成正室
春木孝光室
細川興栄正室
伊丹某室
本多直国室

本多俊次は、激動の時代を生き抜き、領地を移りながらも最終的には再び膳所藩主としてその生涯を終えました。その子孫は、各方面で活躍しています。

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