本多康長

本多康長（ほんだ やすなが）は、江戸時代前期に近江国膳所藩の世嗣として生まれた人物です。官位は従五位下・縫殿頭に叙せられました。

略歴

2代藩主・本多俊次の長男として誕生。母は、柳河藩主・立花宗茂の養女であり、小田部統房の娘にあたります。膳所藩の嫡子として生まれ育ち、寛永9年（1632年）には3代将軍・徳川家光に拝謁しました。寛永17年（1640年）には従五位下・縫殿頭に叙任されましたが、家督を相続することなく、明暦4年（1658年）に42歳で早世しました。

康長の死後、家督は弟である本多康将が継ぎ、3代藩主となりました。しかし、康長の長男である本多康慶は、康将の養子となり、その後膳所藩の藩主の座を継承しています。

系譜

父：本多俊次（1595年 - 1668年）
母：立花宗茂養女 - 小田部統房の娘
正室：松平成重の娘
生母不明の子女：
男子：本多康慶（1647年 - 1718年） - 後の膳所藩主
女子：真光院 - 立花鑑虎の正室
* 女子：加藤明英の正室

本多康長は、若くして亡くなったため藩主となることはありませんでしたが、その血筋は後世まで続き、子孫が膳所藩を治めることとなりました。彼の存在は、膳所藩の歴史において重要な位置を占めています。

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