本所警察署

本所警察署の概要

本所警察署は、東京都墨田区の南部を管轄する警視庁の警察署であり、第七方面本部に属しています。署員は約340名で、署長は警視正が務めています。識別章においては「TC」と表示されています。所在地は、墨田区横川四丁目8番9号で、最寄りの駅としては東京地下鉄半蔵門線の押上駅や、総武快速線・中央・総武緩行線の錦糸町駅があります。2013年には老朽化した旧庁舎から新しい庁舎へ移転し、現在地で活動しています。

管轄区域

本所警察署は、墨田区内において様々な町丁を管轄しています。具体的には、両国、緑、亀沢、向島、押上、業平、横川、太平、錦糸町、江東橋、菊川、立川、千歳など、特に記載のない町丁全域を統括しています。ただし、向島の一部や押上の一部には向島警察署が管轄するエリアもあります。

歴史

本所警察署の起源は1874年（明治7年）にさかのぼり、当初は第六大区六小区の巡査屯所として設立されました。その後、1881年には本所元町警察署に昇格し、1890年には本所相生警察署に改称されるなど歴史的変遷を経て、1893年に「本所警察署」となりました。多くの分署が設置されたり改称が行われたりする中で、1955年に本所警察署に統合され、2013年には現在の庁舎に移転しています。

組織

本所警察署は、様々な部署から成り立っています。主な課には、警務課、会計課、交通課、警備課、地域課、刑事課、生活安全課、組織犯罪対策課などがあります。また、地域の治安を担う交番も多く存在し、吾妻橋交番や錦糸町駅北口交番、向島交番などが地域の安全維持に寄与しています。

事件と出来事

本所警察署は地域の治安維持に努める一方で、多くの歴史的イベントにも関わってきました。特に1923年の関東大震災の際には、署員が住民の避難を支援し殉職した事例はその一つです。また、1967年には拳銃奪取を試みた男が交番を襲撃し、対応した警察官が格闘の末に逮捕した事件も記録されています。これらの出来事は、署の活動の重要性を物語っています。

結論

本所警察署は、長い歴史を持ち、地域の治安を維持するために日々奮闘しています。署員たちは多面な業務に従事しながら、近年の社会的課題に対応するための取り組みを強化しています。今後も地域に密着した警察として、市民の安全を守り続けるための努力を続けていくことでしょう。

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