本木幸治

本木幸治は、生年月日不詳ながら、2009年12月6日にその生涯を閉じた日本の舞踏家です。長野県松本市で生まれ、本木幸治事務所を主宰していました。

彼の舞踏への情熱は、舞踏家・土方巽の公演を観たことがきっかけで、暗黒舞踏の世界に深く傾倒していきました。独学で舞踏を学び、独自のスタイルを確立。1990年には松本市の松本ブックス・ロクサンにて写真展「雪袴」をオブジェとともに発表し、その活動を本格化させました。

その後、本木は街頭など様々な場所でパフォーマンスを展開。その中でも、RCサクセションのサックス奏者である梅津和時との共演は、全国各地だけでなくロシアでも公演を行うなど、大きな話題となりました。彼のパフォーマンスは、場所を選ばない自由な表現が特徴で、観客に強い印象を与えました。

主な公演としては、1994年にジャズメン・梅津和時との初共演を皮切りに、1996年10月には梅津和時とともにロシア公演を成功させました。1996年12月には地元松本市で梅津和時との共演を果たし、1997年9月には東京都六本木・将軍にて「舞態する空間」と題した公演で梅津和時と共演しました。2000年10月には那覇市のリウボウホールや牧志市場など5ヶ所で連続公演を行い、2001年10月には那覇市のつぼやにて2回公演を開催。2002年1月には石垣島の宜野湾佐喜眞美術館にて梅津和時、多田葉子との共演を果たしました。同年9月には九州公演「まほろば夢譚」ツアーと題し、長崎市、福岡市、水俣市、宮崎市を巡りました。

2006年6月には、長野市の長谷寺にて柿崎順一との共演「異界の華への誘い ～柿崎順一、長谷寺に花を生ける～」を開催。この公演では、梅津和時が音楽を担当しました。同年12月には、那覇市のぶんかテンブス館前ポケットパークにてパフォーマンス「本木幸治・舞踏IV(第四期)沖縄公演　うつろ貝」を行い、その後、いーやーぐゎーにて公演を行いました。

本木幸治の活動は、梅津和時、柿崎順一をはじめ、笠井叡、中川幸夫、そして舞踏の原点とも言える土方巽など、多くのアーティストや文化人との交流を通じて、その表現を深めていきました。彼の舞踏は、観客に深い感動と問いを投げかけ、日本の舞踏界に大きな足跡を残しました。

関連人物として、梅津和時、柿崎順一、笠井叡、中川幸夫、土方巽が挙げられます。

外部リンクとしては、ヴィオ・パーク劇場とMyWayが参考になります。

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