本橋菜子
本橋菜子選手は、1993年10月10日生まれ、埼玉県朝霞市出身の日本の女子プロバスケットボール選手です。身長164cm、ポジションはポイントガードとして東京羽田ヴィッキーズに所属しています。
バスケットボールとの出会いは、地元朝霞市での幼少期にさかのぼります。7歳、小学校1年生の頃、姉とともに地元のクラブチーム「朝霞台ユニオンズ」に入団したことが、競技人生の始まりでした。志木中学校を経て、高校は東京都の明星学園高等学校に進学します。明星学園高校では、3年生時に平成23年度の全国高等学校総合体育大会（インターハイ）に出場。準決勝では、後にENEOSサンフラワーズ、富士通レッドウェーブで活躍する宮澤夕貴選手を中心とした神奈川県立金沢総合高等学校と対戦し、試合終盤までリードを保ちながらも延長戦の末に惜敗しましたが、全国3位という素晴らしい成績を収めました。
2012年には早稲田大学スポーツ科学部に進学。当初は高校卒業をもって競技から離れることも考えていたそうですが、これまでの経験を活かしたいという思いから大学でのプレーを選択しました。大学では3年次にあたる2014年からポイントガードのレギュラーとして定着。同年の全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）ではチームを優勝へ導き、自身も大会の優秀選手に選ばれるとともに、アシスト王のタイトルを獲得しました。また、同じ2014年の関東大学女子バスケットボールリーグ戦では、早稲田大学初の優勝の立役者の一人となります。4年次にはチームの主将を務めましたが、シーズン開幕前に右膝前十字靭帯を断裂するという大怪我を負い、手術を受けることになりました。この怪我により、シーズンのほとんどを欠場することになりますが、懸命なリハビリテーションに取り組み、同年の関東大学リーグ戦の終盤にコートに復帰。チームのリーグ戦連覇に貢献しました。
大学卒業後、本橋選手は一度はバスケットボールから離れ、一般企業への就職を考えていました。しかし、膝の怪我とその後の長いリハビリ期間を経て、「バスケットボールができないことが寂しい」「このままでは終われない」という気持ちが強くなり、現役続行への思いを新たにしました。そのような中、東京羽田ヴィッキーズから入団の誘いを受け、プロのバスケットボール選手として歩み続けることを決意。2016年にヴィッキーズへ入団します。また、2018年7月1日にはANAエアポートサービス株式会社に入社し、競技と仕事を両立する道を選びました。
東京羽田ヴィッキーズでの活躍が認められ、2018年4月、24歳でバスケットボール女子日本代表に初めて選出されます。当時Wリーグ史上初めて、企業登録ではないクラブチーム所属選手として代表に選出されたことでも話題となりました。同年6月8日の三井不動産カップ・台湾戦で代表デビューを飾り、約16分間の出場で12アシストを記録するなど早速存在感を示します。続く8月のカナダ戦では15得点を挙げるなど、国際舞台でも通用する実力を証明しました。同年の2018年FIBA女子バスケットボール・ワールドカップでは、全試合にスターターとして出場するなど、代表チームの主軸へと成長を遂げます。
2019年も引き続き日本代表として活動し、インドで開催されたFIBAアジアカップに出場。決勝の中国戦では、両チーム最多となる24得点をマークするとともに8アシストを記録し、日本の大会4連覇に大きく貢献しました。この大会では、出場した全5試合で1試合平均17.0得点、5.0アシストという成績を残し、MVP、得点王、アシスト王、そしてオールスターファイブと、主要な個人賞を全て受賞する圧倒的なパフォーマンスを見せました。
順調なキャリアを歩む中で、2020年11月、再び右膝前十字靭帯を損傷するという試練に見舞われます。再び手術と長期にわたるリハビリ生活を強いられましたが、不屈の精神で復帰を目指しました。東京オリンピック代表合宿開始時点ではチーム練習に合流できていませんでしたが、大会直前の国際強化試合で実戦復帰を果たし、見事に東京オリンピック日本代表メンバー入りを果たします。オリンピック本番では、中心選手としてチームの快進撃を支え、日本女子バスケットボール史上初の銀メダル獲得という歴史的快挙の立役者の一人となりました。
その後の日本代表キャリアでも、2022年FIBAワールドカップ予選、2023年FIBAアジアカップ、2024年パリオリンピック世界最終予選など、主要な国際大会でプレーを続けています。
2018 FIBAワールドカップ：9位
2019 FIBAアジアカップ：優勝（MVP、オールスターファイブ受賞、得点1位、アシスト数1位）
2019 東京五輪アジア・オセアニア地区プレ予選大会
2020 東京五輪世界最終予選大会
2021 東京オリンピック：準優勝（銀メダル）
2022 FIBAワールドカップ2022予選
2023 FIBAアジアカップ
2024 パリオリンピック世界最終予選
地元朝霞市では、東京オリンピックでの銀メダル獲得の功績を称え、2022年8月にあさひ海老取川公園内に「Nako Motohashi 2020記念 3×3バスケットボールコート」がオープンするなど、地域からも親しまれています。度重なる怪我を乗り越え、常に高いレベルで活躍を続ける本橋菜子選手は、日本の女子バスケットボール界を牽引する存在として、今後のさらなる活躍が期待されています。
バスケットボールとの出会いは、地元朝霞市での幼少期にさかのぼります。7歳、小学校1年生の頃、姉とともに地元のクラブチーム「朝霞台ユニオンズ」に入団したことが、競技人生の始まりでした。志木中学校を経て、高校は東京都の明星学園高等学校に進学します。明星学園高校では、3年生時に平成23年度の全国高等学校総合体育大会（インターハイ）に出場。準決勝では、後にENEOSサンフラワーズ、富士通レッドウェーブで活躍する宮澤夕貴選手を中心とした神奈川県立金沢総合高等学校と対戦し、試合終盤までリードを保ちながらも延長戦の末に惜敗しましたが、全国3位という素晴らしい成績を収めました。
2012年には早稲田大学スポーツ科学部に進学。当初は高校卒業をもって競技から離れることも考えていたそうですが、これまでの経験を活かしたいという思いから大学でのプレーを選択しました。大学では3年次にあたる2014年からポイントガードのレギュラーとして定着。同年の全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）ではチームを優勝へ導き、自身も大会の優秀選手に選ばれるとともに、アシスト王のタイトルを獲得しました。また、同じ2014年の関東大学女子バスケットボールリーグ戦では、早稲田大学初の優勝の立役者の一人となります。4年次にはチームの主将を務めましたが、シーズン開幕前に右膝前十字靭帯を断裂するという大怪我を負い、手術を受けることになりました。この怪我により、シーズンのほとんどを欠場することになりますが、懸命なリハビリテーションに取り組み、同年の関東大学リーグ戦の終盤にコートに復帰。チームのリーグ戦連覇に貢献しました。
大学卒業後、本橋選手は一度はバスケットボールから離れ、一般企業への就職を考えていました。しかし、膝の怪我とその後の長いリハビリ期間を経て、「バスケットボールができないことが寂しい」「このままでは終われない」という気持ちが強くなり、現役続行への思いを新たにしました。そのような中、東京羽田ヴィッキーズから入団の誘いを受け、プロのバスケットボール選手として歩み続けることを決意。2016年にヴィッキーズへ入団します。また、2018年7月1日にはANAエアポートサービス株式会社に入社し、競技と仕事を両立する道を選びました。
東京羽田ヴィッキーズでの活躍が認められ、2018年4月、24歳でバスケットボール女子日本代表に初めて選出されます。当時Wリーグ史上初めて、企業登録ではないクラブチーム所属選手として代表に選出されたことでも話題となりました。同年6月8日の三井不動産カップ・台湾戦で代表デビューを飾り、約16分間の出場で12アシストを記録するなど早速存在感を示します。続く8月のカナダ戦では15得点を挙げるなど、国際舞台でも通用する実力を証明しました。同年の2018年FIBA女子バスケットボール・ワールドカップでは、全試合にスターターとして出場するなど、代表チームの主軸へと成長を遂げます。
2019年も引き続き日本代表として活動し、インドで開催されたFIBAアジアカップに出場。決勝の中国戦では、両チーム最多となる24得点をマークするとともに8アシストを記録し、日本の大会4連覇に大きく貢献しました。この大会では、出場した全5試合で1試合平均17.0得点、5.0アシストという成績を残し、MVP、得点王、アシスト王、そしてオールスターファイブと、主要な個人賞を全て受賞する圧倒的なパフォーマンスを見せました。
順調なキャリアを歩む中で、2020年11月、再び右膝前十字靭帯を損傷するという試練に見舞われます。再び手術と長期にわたるリハビリ生活を強いられましたが、不屈の精神で復帰を目指しました。東京オリンピック代表合宿開始時点ではチーム練習に合流できていませんでしたが、大会直前の国際強化試合で実戦復帰を果たし、見事に東京オリンピック日本代表メンバー入りを果たします。オリンピック本番では、中心選手としてチームの快進撃を支え、日本女子バスケットボール史上初の銀メダル獲得という歴史的快挙の立役者の一人となりました。
その後の日本代表キャリアでも、2022年FIBAワールドカップ予選、2023年FIBAアジアカップ、2024年パリオリンピック世界最終予選など、主要な国際大会でプレーを続けています。
日本代表としての主な成績
2018 FIBAワールドカップ：9位
2019 FIBAアジアカップ：優勝（MVP、オールスターファイブ受賞、得点1位、アシスト数1位）
2019 東京五輪アジア・オセアニア地区プレ予選大会
2020 東京五輪世界最終予選大会
2021 東京オリンピック：準優勝（銀メダル）
2022 FIBAワールドカップ2022予選
2023 FIBAアジアカップ
2024 パリオリンピック世界最終予選
地元朝霞市では、東京オリンピックでの銀メダル獲得の功績を称え、2022年8月にあさひ海老取川公園内に「Nako Motohashi 2020記念 3×3バスケットボールコート」がオープンするなど、地域からも親しまれています。度重なる怪我を乗り越え、常に高いレベルで活躍を続ける本橋菜子選手は、日本の女子バスケットボール界を牽引する存在として、今後のさらなる活躍が期待されています。
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