札幌インターチェンジ

札幌インターチェンジ：道央自動車道の要衝

札幌インターチェンジ（札幌IC）は、北海道札幌市白石区米里に位置する道央自動車道のハーフインターチェンジです。旭川方面からのアクセスを担う重要な役割を担っており、札幌ジャンクション（札幌JCT）に隣接していることから、複数の高速道路へのアクセスにも貢献しています。

複雑な料金システムと構造

札幌ICは、一般的なインターチェンジとは異なる構造と料金システムを持っています。札幌JCTと一体化しており、本線料金所とIC料金所が一体化しているため、ドライバーは注意が必要です。

旭川方面から札幌ICを利用し、道央自動車道（苫小牧・千歳方面）や札樽自動車道（小樽方面）へ向かう場合は、本線料金所で札幌ICまでの料金と均一区間料金をまとめて支払います。逆に、道央道や札樽道から札幌ICを通って旭川方面へ向かう場合は、すでに均一区間料金を支払っているため、札幌ICの料金所にて通行券の処理またはETC情報の入力を行います。

この複雑な料金システムは、札幌ICがハーフインターチェンジであること、そして札幌JCTとの一体化によって生じるものです。ドライバーは、事前に料金システムを理解し、スムーズな通行を心がけることが重要です。

旭川方面へのアクセス拠点

札幌ICは、旭川方面からのみアクセスできるハーフインターチェンジです。苫小牧方面や小樽方面へのアクセスを希望する場合は、北郷ICまたは雁来ICを利用する必要があります。この点も、札幌ICの構造上の特徴と言えるでしょう。

歴史と変遷

札幌ICの歴史は古く、1983年の札幌IC-岩見沢IC間開通に遡ります。しかし、これは2代目にあたります。初代札幌ICは、1971年に開通した国道5号札幌小樽道路（札樽バイパス、のちの札樽自動車道）の札幌西ICが名乗っていました。その後、札幌JCTとの接続（1992年）やIC番号の変更（2018年）、さらには2021年の札幌管理事務所設置など、幾多の変遷を経て現在に至っています。

周辺環境と接続道路

札幌IC周辺には、米里北地区工業団地や札幌市豊平川水再生プラザ、札幌インター自動車学校などがあります。接続道路としては、国道274号（札幌新道）、主要市道9901号旭山公園米里線（南7条米里通）が直接接続しています。間接接続としては、国道275号や北海道道89号札幌環状線（環状通）があります。

料金所の詳細

札幌ICの料金所は、総ブース数14で構成されています。入口料金所は札幌JCTからの流入車両と共用で、ETC専用3ブース、一般2ブースを備えています。出口料金所はETC専用2ブース、一般3ブースから成り立っています。さらに、本線料金所（苫小牧・小樽方向）には、ETC専用2ブース、一般2ブースが設置されています。

まとめ

札幌ICは、道央自動車道における重要な拠点でありながら、その複雑な構造と料金システム、そして歴史的経緯から、ドライバーにとって理解を要するインターチェンジです。利用する際には、事前に情報を確認し、安全運転に心がけることが大切です。 周辺地域の発展にも貢献する重要な交通インフラとして、これからもその役割を果たしていくでしょう。

もう一度検索