札幌北一条教会

札幌北一条教会の歴史と特徴

札幌北一条教会（さっぽろきたいちじょうきょうかい）は、札幌市中央区に位置する日本キリスト教会に属する教会です。この教会は、1890年に設立されて以来、130年以上にわたって地域社会に信仰を提供してきました。

設立の背景

1890年の4月19日、室蘭、函館、伊達から札幌に移住した20名の信徒が集まり、菅田勇太郎牧師を迎えて「日本基督一致教会札幌講義所」を開設しました。設立当初は歴史的な背景も影響し、元会津藩の医師赤城信一が長老として教会を支えました。このように、教会は地域の人々の信仰の拠り所としての役割を果たすようになりました。

教会の発展

設立から1年後の1891年、教会は「日本基督教会札幌講義所」と改称され、さらなる発展を遂げていきました。1894年には大通り3丁目に新しい会堂を建設し、風見鶏が屋根の先端に設置されていたため、「鶏教会」と通称されることとなります。1895年には教会組織が確立し、「札幌日本基督教会」としての名を持つようになりました。

その後の1907年に、札幌大火が発生し、旧会堂は焼失しましたが、すぐに北1条西6丁目に新しい会堂が再建されました。この際、教会は「北辰日本基督教会」と改称します。1913年には高倉徳太郎が第4代牧師として就任し、新島善直や長崎次郎、林竹治郎らも長老として教会運営に貢献しました。

東京以北最大の教会へ

高倉牧師の後を継ぎ、第5代目の牧師には小野村林蔵が就任しました。この時期、教会は東京以北で最大の規模を誇るものとなります。その後、小野村牧師とともに教団の方針が変わり、日本基督教団から離脱し、新たに日本キリスト教会（新基督教会）を形成することになります。

交通アクセスと歴代の牧師

札幌北一条教会へのアクセスは、札幌市営地下鉄東西線の西11丁目駅から徒歩約7分と便利です。歴代の牧師には、初代の菅田勇太郎をはじめ、信太寿之（第2代目）、清水久次郎（第3代目）、高倉徳太郎（第4代目）、小野村林蔵（第5代目）がいます。

参考文献

1. 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年
2. 『日本キリスト教会50年史』一麦出版社、2011年
3. 『日本キリスト教会 札幌北一条教会100年史 1890-1995』一麦出版社、2000年

地域に根付いた札幌北一条教会の歴史は、日々の信仰生活や地域貢献の上で多くの人々に影響を与え続けています。

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