札幌北洋ホールディングス

札幌北洋ホールディングス（Sapporo Hokuyo Holdings, Inc.）

札幌北洋ホールディングスは、かつて存在した日本の銀行持株会社です。2001年4月に、北海道を地盤とする第二地方銀行である北洋銀行と札幌銀行の経営統合を目的に設立されました。東京証券取引所一部、札幌証券取引所に上場しており、略称は札幌北洋HDとして知られていました。

概要

設立当初、傘下には北洋銀行（資金量で第二地方銀行首位）、札幌北洋カード（クレジットカード会社）、札幌北洋リースなどの企業を抱えていました。2010年3月期の連結決算では、自己資本比率10.52%、貸出金5兆1,993億円を計上し、資金量では地銀6位、総資産では4位に位置していました。

2008年10月14日には、北洋銀行を存続行として両行が合併し、現在の北洋銀行が誕生しました。しかし、2012年10月1日には、子会社であった北洋銀行に吸収合併される形で解散しました。金融持株会社が子会社の銀行に吸収合併される事例は、もみじホールディングス、きらやかホールディングスに次いで3例目であり、持株吸収後の北洋銀行はテクニカル上場により再上場を果たしました。

沿革

1999年（平成11年）9月 - 北洋銀行と札幌銀行が包括的な業務提携を開始
2001年（平成13年）4月 - 北洋銀行と札幌銀行が株式移転により札幌北洋ホールディングスを設立。東京証券取引所第一部、および札幌証券取引所に上場。
2007年（平成19年）1月 - 2008年10月のシステム統合を目処に、子会社である北洋銀行と札幌銀行を合併すると発表。
2008年（平成20年）10月 - 子会社である札幌銀行が北洋銀行と合併。
2012年（平成24年）10月 - 子会社の北洋銀行に吸収合併され解散。

合併前の店舗ネットワーク

合併前時点における北洋銀行および札幌銀行の店舗（出張所を含む）は、広範な地域に展開していました。2008年10月14日の合併時点で、札幌銀行の店名は約8割が変更されましたが、一部の店舗名は存続しました。合併後2年以内に、両行の店舗が500m以内に存在する場合には統廃合が実施される予定でした（約40店舗）。

以下は、合併前の各地区における店舗数です。

札樽地区：145店舗
函館地区：17店舗
室蘭地区：9店舗
滝川地区：8店舗
旭川地区：21店舗
網走地区：10店舗
釧路地区：9店舗
帯広地区：11店舗

その他、東京支店や海外駐在員事務所も存在しました。

子会社

北洋銀行
札幌北洋カード
札幌北洋リース

札幌北洋ホールディングスの設立と解散は、北海道の金融業界における再編の象徴的な出来事として記憶されています。

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