札幌市立創成小学校

札幌市立創成小学校

札幌市立創成小学校（さっぽろしりつ そうせいしょうがっこう）は、かつて北海道札幌市中央区南3条西7丁目に存在していた公立学校です。この小学校の歴史は1871年に設立された資生館に端を発し、札幌で最古の学校という名声を持っていますが、2004年にその歴史に幕を下ろしました。

沿革

開校から2校分立まで（1871年-1896年）

開校は明治3年で、最初は開拓使仮本陣内に仮の学校が設立されました。翌年には資生館が開校し、皇学と漢学の教育が行われました。その後、教科が改定され、英語や数学が取り入れられ、名称も変更された歴史があります。1881年には公立創成学校と改称され、1883年には札幌県師範学校に付属する小学校となります。

1886年には創成、藻岩、豊水の3校が合併することにより創成学校が本校となりますが、その後も編入や廃校により学校の形は変わっていきました。最終的に、1895年には創成尋常高等小学校に改称され、1896年に尋常科と高等科が分離されて2校となりました。

2校の分立時代（1896年-1965年）

この時期、創成尋常小学校は創成高等小学校と分かれて、様々な変遷を経ることになります。例えば、1910年には中央創成尋常高等学校に改称され、1931年に再び高等科が分離されました。1947年以降は、札幌市立中央創成小学校と名称を変更され、1965年まで続きました。

西創成小学校も1896年に開校され、1947年に札幌市立西創成小学校と改称され、1965年に閉校。次第に混同されるようになりました。

再統合後（1965年-2004年）

1965年には中央創成小学校と西創成小学校が統合し、新たに札幌市立創成小学校が誕生します。この校舎は、元は西創成小学校に位置していました。創成小学校は1971年に開校100周年を迎え、特別な記念式典も行われました。2002年には一時的に札幌市立二条小学校の仮校舎に移転し、最終的に2004年に閉校が決定されました。閉校後、創成小学校の生徒は資生館小学校として統合され、新たな歴史を紡ぎ始めました。

校歌

校歌も創成小学校の重要な文化の一部です。武士の言葉で生まれた校歌は、創成尋常小学校の時代に作られ、後に戦後に改作される一方、校歌誌にはその麗しい言葉が刻まれ続けました。

記念碑とクラブ活動

創成小学校出身の作曲家・梁田貞の業績を称える碑が校庭にあり、合唱クラブは全国学校音楽コンクールでの連覇を達成するなど、輝かしい活動も多くありました。特に100周年では特別な音楽イベントが行われ、地域との結びつきを深めました。

進学先と通学区域

札幌市立創成小学校は中央区内に位置し、多くの地域から通学していました。閉校時の進学先としては、札幌市立中島中学校や札幌市立中央中学校がありました。

こうして札幌市立創成小学校は、長い歴史と共に地域教育に貢献した重要な存在であり、その影響は現在も各地に多くの卒業生を通じて続いています。

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