札幌駅前通

札幌駅前通

札幌駅前通は、札幌市中央区に位置する都市計画道路であり、札幌駅南口を起点に、大通公園、すすきのを経由して中島公園に至る主要な幹線道路です。この通りは、札幌の都心を南北に結び、沿道には様々な商業施設やオフィスビルが立ち並んでいます。歴史的な背景を持ち、札幌の発展とともに変化を遂げてきました。

概要

札幌駅前通は、以下の3つの区間に分けることができます。

札幌駅前 - 大通: この区間は、オフィスビルが立ち並び、札幌駅前通地下歩行空間（チ・カ・ホ）や札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅と接続しています。都市再開発により、ビルの大規模化と複合化が進んでいます。
大通 - すすきの: この区間は、百貨店、ファッションビル、量販店などが立ち並ぶ商店街・繁華街です。札幌市電が歩道側を走行するサイドリザベーション方式を採用しており、さっぽろ地下街（ポールタウン）が地下に存在し、大通駅とすすきの駅に接続しています。
すすきの - 中島公園: この区間は、歓楽街と比較的閑静なホテル街が混在しています。すすきの周辺は雑居ビルなどが立ち並びますが、中島公園周辺はホテルなどが多く、落ち着いた雰囲気があります。すすきのアイスワールド開催時は歩行者天国となり、氷像が展示されます。

路線データ

起点: 札幌市中央区北5条西3丁目（北5条手稲通交点）
終点: 札幌市中央区南8条西3丁目（菊水旭山公園通交点）
延長: 1,870 m
幅員: 36 m

歴史

札幌駅前通の歴史は、開拓使本庁舎の東正面通として造成されたことに始まります。1880年には、幌内鉄道の中間駅として札幌停車場（現在の札幌駅）が設置され、小樽通が「停車場通」と呼ばれるようになりました。その後、街路樹の植栽や民間払い下げにより、徐々に街並みが形成されていきました。

1918年には、路面電車が開通しましたが、道路事情の変化や地下鉄の開通によって徐々に路線が縮小されました。戦後、札幌市は駅前通の拡幅を計画しましたが、商店街の反対があり、10年にも及ぶ話し合いの結果、拡幅事業が行われました。1971年には、駅前通の地下にさっぽろ地下街（ポールタウン）と札幌市営地下鉄南北線が開業し、2011年には札幌駅前通地下歩行空間（チ・カ・ホ）が開通しました。2015年からは札幌市電のループ化開業に伴い、再び路面電車が走っています。

地理

札幌駅前通は、札幌の都心を南北に貫く重要な道路であり、沿道には様々な施設や商店が立ち並んでいます。地下には、地下鉄や地下街が整備されており、交通の要所としての役割も担っています。

札幌駅前 - 大通: 札幌駅前通北街区地区として、札幌市景観計画の重点区域に指定されています。オフィスビルが多く、都市再開発が進んでいます。
大通 - すすきの: 四番街として、百貨店やファッションビルなどが立ち並ぶ商業エリアです。札幌市電が運行しており、地下にはさっぽろ地下街（ポールタウン）があります。また、大通すわろうテラスのような特例制度を活用した施設も存在します。
すすきの - 中島公園: 歓楽街と比較的閑静な住宅街が混在しています。すすきのアイスワールド開催時には歩行者天国となり、氷像が展示されます。

交差する道路

北5条手稲通
札幌市北3条広場・北3条通
北2条通
国道12号（北1条雁来通）・国道230号（北1条宮の沢通）
大通（大通公園）
南1条通
国道36号（月寒通）
菊水旭山公園通

札幌駅前通は、札幌の歴史と発展を象徴する道路であり、今後も札幌の都市活動を支える重要な役割を担い続けるでしょう。

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