朱雨玲

朱雨玲（ジュ・ユリン）

朱雨玲（Zhu Yuling、1995年1月10日 - ）は、中国出身の元卓球選手です。その卓越した才能と努力で、数々の輝かしい成績を収めました。

人物

綿陽市で生まれ、5歳で卓球を始めた朱雨玲は、2010年にジュニア代表に選出されました。同年には、ITTFツアージャパンオープンで準優勝を果たすなど、早くからその才能を発揮しました。

2010年と2012年には、世界ジュニア卓球選手権の女子シングルスで優勝し、将来を嘱望される存在となりました。2013年のアジア卓球選手権では、女子ダブルスと団体で優勝。世界選手権パリ大会では、女子シングルスと女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。

2015年のアジア卓球選手権では、女子シングルスと団体で優勝。世界選手権蘇州大会では、女子ダブルスで優勝を果たしました。同年11月には、世界ランキングで自己最高位の2位を記録しましたが、2016年のリオデジャネイロオリンピックへの出場は叶いませんでした。

2017年アジア卓球選手権では、シングルスで準決勝で敗れ3位に終わったものの、女子ダブルスと団体で優勝。同年のワールドカップでは、女子シングルスで優勝し、11月には世界ランキング1位となりました。

2022年、長年活躍した国家チームからの引退を発表。引退後は、電子科技大学に入学し、新たな道を歩み始めました。

2024年2月には、マカオ政府の人材紹介計画を通じてマカオの居住資格を取得。同年9月には、WTTチャンピオンズマカオにワイルドカードで出場し、その健在ぶりを示しました。

プレースタイル

朱雨玲は、中国女子チームの中では比較的小柄な選手ですが、高い運動能力と強烈な一発の強打を兼ね備えています。左右に揺さぶられても粘り強く返球し、相手の焦りを誘いながら、要所で強打を決めて試合を優位に進めます。ゲームポイントを奪われても動じないメンタルの強さも特筆すべき点であり、10代の頃から卓越した戦術遂行能力を発揮していました。

主な成績

※最高成績

女子シングルス

世界選手権：準優勝（2017年）
アジア大会：準優勝（2014年）
アジア選手権：優勝（2015年）
ワールドカップ：優勝（2017年）
アジアカップ：優勝（2018年）

女子ダブルス

世界選手権：優勝（2015年）
アジア大会：優勝（2014年）
アジア選手権：優勝（2013年）

外部リンク

* ZHU Yuling - ITTFプロフィール （英語）

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