朴蒼岩

朴蒼岩（パク・チャンアム）

朴蒼岩（パク・チャンアム、박창암、朴蒼巖）は、大韓民国の著名な軍人で、特殊部隊の創設に貢献した人物として知られています。彼は韓国軍の遊撃戦や心理情報戦の分野でも非常に影響力ある存在でした。

生い立ちと教育背景

朴蒼岩は1921年に咸鏡南道北青郡で生まれ、延吉師範学校に進学し、卒業後は教師としてのキャリアをスタートさせました。しかし、彼の軍への志向は強く、1943年には間島特設隊に入隊しました。1946年には、軍事英語学校に入学し、さまざまな経験を積むことになります。

軍歴の進展

朴は1946年に越北し、朝鮮人民軍に入隊しました。1947年には、満州国軍出身者として平壌刑務所に収監されたものの、1948年5月に出所し、韓国に越南しました。1949年には韓国軍に入隊し、急速に昇進を遂げました。報国大隊に属し、第2中隊長として討伐作戦で成果を上げるなど、彼の戦歴は徐々に知られるようになりました。

1950年には、大田で現役に編入され、さまざまな作戦に参加します。特に多富洞の戦いでは第15連隊秘密第2大隊長として重要な役割を果たしました。また、第8師団捜索隊長として北進を遂行し、1951年においては対戦車砲大隊の指揮官として戦闘に貢献しました。

特殊部隊の創設

1952年、李龍文作戦局長によって特殊部隊の創設計画に参加し、基幹要員としてハワイ近隣島での訓練を受けました。米特殊戦学校での教育を経て帰国し、隊長としての職務に就くことで、特殊部隊の育成に大きく寄与しました。その後、彼のムジゲ部隊は済州島のゲリラ討伐において重要な役割を果たしました。

政治的活動と逮捕

1961年の5・16軍事クーデターに参加し、陸軍士官学校生徒隊長を務めた彼は、革命検察部長としても知られています。不正蓄財者の清算に尽力した他、余剰予算を政府に返上するなど話題を呼びました。しかし同年3月、クーデター容疑で逮捕され、9月には懲役7年の判決を受けます。服役しながらも、1年後に刑免除処分で釈放されました。

晩年の活動

1968年、朴は私財を投じて月刊誌「自由」を創刊。これを2001年まで継続し、社会や政治に対する意見を発信しました。彼の活動は、一介の軍人としてだけでなく、思想家としての側面も持つことを示しています。

結論

朴蒼岩は、その軍歴と政治的行動を通じて、韓国の歴史に深く刻まれた人物です。彼の特殊部隊の設立に関する貢献や、軍事と政治の交差点での活動は、今後も注目されることでしょう。

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