朽木稙元

朽木稙元（くつき たねもと）は、江戸時代中期の武将であり、丹波国福知山藩の第2代藩主として知られています。朽木家は福知山藩において3代続きましたが、稙元はその2代目にあたります。

寛文4年（1664年）3月27日、稙元は初代藩主である朽木稙昌の長男として生まれました。当時、稙昌は常陸国土浦藩の藩主を務めていました。宝永5年（1708年）6月25日、父である稙昌の隠居に伴い、稙元は家督を相続し、福知山藩の藩主となりました。家督を継いだ際、弟である朽木稙治に3,000石を分与しています。

藩主としての稙元は、藩財政の困窮という深刻な問題に直面しました。当時の福知山藩は経済的に苦しい状況にあり、その立て直しは容易ではありませんでした。稙元は藩政において様々な改革を試み、財政再建を目指しましたが、その道のりは困難を極めました。

享保6年（1721年）1月24日、朽木稙元は58歳でこの世を去りました。藩財政の立て直しという課題を抱えながらも、その志半ばで生涯を終えたことになります。彼の死後、家督は長男である稙綱が継承しました。

稙元の系譜は以下の通りです。

父：朽木稙昌（1643年 - 1714年）
母：作姫 - 台嶺院、岡部宣勝の娘
正室：秋元喬知の娘
側室：貞松院
子女：
長男：朽木稙綱（1711年 - 1726年）

稙元は、藩主としてだけでなく、一人の人間としても、その時代を生きた証を歴史に残しました。藩財政の立て直しに奔走した彼の努力は、後世に語り継がれるべき事績と言えるでしょう。

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