朽木稙綱 (福知山藩主)

朽木稙綱（くつき たねつな）は、江戸時代中期に活躍した大名であり、丹波国福知山藩の3代藩主を務めました。通称は大膳、官位は従五位下・伊予守。福知山藩朽木家4代当主にあたります。

生い立ちと藩主就任

朽木稙綱は、第2代藩主・朽木稙元の長男として生まれました。幼名は吉三郎と名付けられました。

享保5年（1720年）4月25日、8代将軍・徳川吉宗に拝謁し、その存在を幕府に認められます。翌年の享保6年（1721年）12月25日、父である稙元の死去に伴い、家督を相続し、福知山藩の藩主となりました。

享保9年（1724年）12月には、従五位下・伊予守に叙任され、その官位を授かります。

早すぎる死

しかし、藩主となってからわずか数年後の享保11年（1726年）5月5日、稙綱は17歳という若さでこの世を去りました。夭折というべきその死は、福知山藩にとって大きな損失でした。

後継者問題

稙綱には実子がなかったため、後継者を指名することができませんでした。そのため、藩主の座は、稙綱の叔父にあたる朽木稙治が継ぐこととなりました。稙治は、藩政を引き継ぎ、その運営に尽力しました。

朽木稙綱は、若くして藩主の座につきながらも、その若さゆえに早世した大名でした。その短い生涯は、福知山藩の歴史において、特筆される出来事として語り継がれています。

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