李修平 (ラグビー選手)

李 修平（り すぴょん、ハングル: 이수평）は、1989年8月9日に日本の大阪府大阪市で生を受けた、プロフェッショナルなラグビーユニオン選手である。現在、彼は日本のラグビー最高峰リーグの一つであるジャパンラグビーリーグワンに所属するマツダスカイアクティブズ広島の一員として、ピッチ上で活躍している。彼の体格は身長180センチメートル、体重86キログラムであり、主にウィング（WTB）やセンター（CTB）といった、スピードと突破力が求められるバックスのポジションを担っている。チーム内では「ぴょんす」というニックネームで親しまれており、その人柄もまたファンから愛されている理由の一つである。

彼のラグビー人生は、日新高校に入学したことから始まった。それまでラグビーの経験はなかったが、高校1年生の時にこの激しいスポーツと出会い、その魅力に取り憑かれた。日新高校での3年間で基礎技術と戦術理解を深め、ラグビー選手としての土台を築いた。2008年に高校を卒業すると、関西大学ラグビーリーグで強豪として知られる大阪体育大学へと進学。大学ではより高いレベルでのトレーニングと試合経験を積み重ね、選手としての幅を広げていった。

大阪体育大学での充実した4年間を経て、2012年に卒業を迎えた李は、実業団チームであるマツダブルーズーマーズ（現在のマツダスカイアクティブズ広島）への加入を決意した。同年9月8日、トップキュウシュウリーグの開幕戦として行われた新日鐵住金八幡との一戦に、李は先発メンバーとして名を連ね、公式戦の舞台に初めて立った。この試合は、彼がプロのラグビー選手としてキャリアをスタートさせた記念すべき日となった。以降、マツダスカイアクティブズ広島の中心選手として、チームを牽引している。

国内リーグでの安定したパフォーマンスに加え、李修平は韓国代表としてもその実力を証明している。2016年には、国際舞台である韓国代表に初めて選出される栄誉に浴した。同年5月14日に開催されたアジアラグビーチャンピオンシップ2016における香港代表との重要な一戦で、彼は先発出場を果たし、これが彼の韓国代表として初のキャップ獲得となった。この経験を皮切りに、彼は韓国代表の常連選手の一人となり、例えば2022年のアジアラグビーチャンピオンシップにも再び韓国代表として選出されている。

また、ラグビーユニオンだけでなく、7人制ラグビー（セブンズ）においても彼のポテンシャルは高く評価されている。2021年に延期開催された東京オリンピック2020に向けた韓国代表候補リストに、李の名前は含まれていた。オリンピック出場という大きな目標に向かってトレーニングを重ねたが、残念ながら最終選考を通過することはできず、夢の舞台に立つことは叶わなかった。しかし、この経験は彼の選手としての成長にとってかけがえのない財産となったはずである。

李修平は、日本のトップリーグで培った経験と、韓国代表として国際試合で得た多くの学びを融合させ、マツダスカイアクティブズ広島のキープレイヤーとして貢献し続けている。彼のウィングやセンターでの鋭いランニング、正確なパス、そして粘り強いディフェンスは、チームの攻撃と守備の両面において不可欠な要素となっている。年齢を重ねてもなお、衰えを知らないパフォーマンスを見せる彼の今後の活躍から目が離せない。ラグビーへの情熱と献身的な姿勢を持つ李修平は、多くの若い選手にとって模範となる存在と言えるだろう。

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