李厚基

李厚基の生涯と軍歴

李厚基（りこうき）は、清末から民国初期にかけて生きた軍人で、彼の功績や活動は歴史に大きな影響を与えました。彼は字を培之（はいじ）として、主に北京政府の下で軍事を担い、安徽派に属していました。

少年時代と軍歴の始まり

李厚基は、父親の影響を受けて少年期に軍営で教育を受けました。1889年、彼は李鴻章の衛隊隊官として任命され、翌年、天津の北洋武備学堂で軍事訓練を受け、見事に卒業しました。以降、彼は直隷総督署衛隊営管帯に任命され、再び李鴻章のもとで軍務に就きます。

軍歴の進展

1909年、李厚基は新建陸軍第4鎮第7協第14標の指揮官に昇進し、小站での軍事訓練に従事しました。1911年の武昌起義が起こると、彼は第4鎮第7協の協統に昇進し、激動の時代の中で自らの大きな役割を果たします。

中華民国が成立した後、李厚基は陸軍第4師第7旅の旅長として軍隊の再編成に関与しました。1913年の二次革命では、自らの部隊を率いて上海に向かい、呉淞地区で戦闘に参加します。革命の鎮圧後、彼は呉淞要塞の司令官に任命され、更なる軍歴を重ねていきました。

福建省の統治

同年11月、福建省に入った李厚基は、12月には福建鎮守使に任命され、廃止された都督の職務も引き継ぎます。1914年には福建護軍使に再任され、将軍としての地位を確立します。1915年、袁世凱が皇帝に即位すると、彼は一等子爵に封じられ、その後も福建将軍として様々な役割を担いました。

1916年には福建巡按使も兼任し、袁世凱の死後、同年7月には福建督軍兼省長へと地位を移行します。彼は福建省の統治を約9年間にわたり続けましたが、1918年に段祺瑞の命令によって支援軍の総司令に任命され、広東軍政府との戦闘に挑みますが、敗北を喫します。

その後も福建省の統治を続けていましたが、最終的には1922年に許崇智により駆逐され、福建統治は終了します。正式な罷免は1923年に行われました。

晩年と死去

李厚基は1924年に北京政府から山西援軍副司令に任命されますが、その後すぐに引退し、天津の日本租界に移り住んで材木業に従事します。
1942年9月、李厚基は74歳で生涯を終えました。彼の功績は歴史に刻まれ、福建省を中心とした近代中国の軍歴の一端を形作ることとなりました。

参考文献

• - 来新夏ほか『北洋軍閥史 下冊』南開大学出版社、2000年。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

もう一度検索