李寧

李寧（Li Ning）

李寧（り・ねい、1963年9月8日 - ）は、中国の元体操選手、そして実業家です。現役時代には「体操王子」として国民的な人気を博し、数々の輝かしい成績を残しました。現在は、自身が設立した李寧有限公司の会長を務めています。

生い立ちと競技成績

李寧は広西チワン族自治区柳州市出身で、中国最大の少数民族である壮族に属します。1980年代、中国男子体操チームの中心選手として活躍し、世界選手権やオリンピックで数々のメダルを獲得しました。

1983年 世界体操選手権：男子団体総合優勝
1984年 ロサンゼルスオリンピック：男子団体総合銀メダル、個人総合銅メダル、種目別ゆか、あん馬、つり輪で金メダル、跳馬で銀メダル（合計金3、銀2、銅1）
1985、1987年 世界体操選手権：男子団体総合2位
1988年 ソウルオリンピック：男子団体総合4位、種目別床運動5位

李寧は6種目全てで高いレベルの演技を披露し、個人総合でも常に優勝候補に挙げられていましたが、惜しくも優勝を逃しました。

実業家としての成功

ソウルオリンピック後、李寧は現役を引退し、実業家へと転身します。自身の名を冠したスポーツ用品ブランド「Li Ning」を立ち上げ、中国国内を中心に事業を拡大。現在では、スポーツアパレル、シューズ、アクセサリーなど幅広い製品を展開し、中国を代表するスポーツブランドとして知られています。ブランドのロゴは、一見するとナイキのロゴに似ていると評されることもあります。

北京オリンピック聖火ランナー

2008年北京オリンピックでは、聖火リレーの最終ランナーとして、北京国家体育場（鳥の巣）の空中にワイヤーで吊るされながら登場。スタジアムを一周し、聖火台に点火するという、印象的なパフォーマンスを披露しました。

その他の活動と評価

李寧はメディアへの露出を控え、「私はスターではなく、一人の商人です」と語っています。2000年には、国際体操殿堂入りを果たしました。

李寧は、体操選手としての輝かしい実績に加え、実業家としての成功、そして北京オリンピック聖火ランナーとしての役割を通じて、中国の国民的英雄として広く認知されています。

外部リンク

李寧カンパニー公式サイト
李寧(鞍馬の技)
李寧 - 国際体操連盟のプロフィール （英語）
李寧 - Olympedia（英語）

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