李鍾律

李 鍾律：大韓民国の政治学者と政治家

李 鍾律（イ・ジョンニュル）は、1941年に全羅北道南原市で生まれ、2008年にロサンゼルスで亡くなるまで、韓国の政治学や政治に多大な影響を与えた卓越した人物です。本貫は星州李氏で、号は星河（ソンハ）です。彼は生涯を通じて教授、政治学者、ジャーナリスト、政治家として活躍しました。

学生時代と初期の経歴

李鍾律は1960年に全州高等学校を卒業し、1964年にはソウル大学校の政治学科を修了しました。大学在学中には、社会運動に積極的に参加し、特に民主統一民衆運動連合と民族主義比較研究会に関わったことで、投獄されたこともあります。政治への興味はこの頃から強く芽生えていました。

その後、1966年にソウル大学校の大学院を修了し、1970年にはアメリカのハワイ州立大学で政治学の修士号、1974年にはイェール大学で博士号を取得しました。学問的背景を持つ彼は、バージニア大学で助教授として教育に携わりました。

政治活動の開始

1977年6月からは、外交安保研究院で副教授および研究部長を務める傍ら、ソウル大学校や高麗大学校、梨花女子大学校で講義を行いました。1978年には第10代韓国国会において国会議員に選出され、国会外務委員および列国議会同盟の理事として活躍しました。

1980年には国家保衛立法会議の立法議員として、外交および国防委員に任命され、次第にその影響力を強めていきました。1981年には民主正義党の副スポークスマン兼事務総長補佐役に任命され、以後も党内での役割を重要視されました。

その後の政治経歴

1985年の第12代総選挙では民主正義党の全国区議員に選出され、国会国防委員会の幹事や政策委員会の副議長を務めました。1986年には全斗煥大統領の秘書室で公報首席秘書官に任命され、1990年代にかけて政界での影響力を持ち続けました。

しかし、1990年代には選挙での落選が続くこととなり、1998年のソウル瑞草甲区の補欠選挙にも無所属で挑戦したものの失敗しました。2004年の第17代総選挙でも無所属で出馬しましたが再び当選には至らず、これを機に政界からの引退を決意しました。

政治活動以外の業績

政界引退後も、李鍾律は財団法人統一時代研究所の理事長や大韓ウィンドサーフィン協会の会長など、多様に活動しました。楽しいスポーツ活動にも関与し、政策研究に専念する姿勢を貫きました。彼の業績には青条勤政勲章も授与されており、亡くなるまで数多くの著書を残しています。

李 鍾律は、その学問的背景と政治経験を活かし、韓国の政治や社会に大きな影響を与えた偉大な人物として、多くの人々に記憶されています。

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