李KPA

李KPA（すももケイピーエイ）

李KPAは、日本のイラストレーター、漫画家であり、青森県三沢市出身です。その活動は多岐にわたり、雑誌の表紙、カラー漫画、CGアート、ゲーム原画、4コマ漫画、キャラクターデザイン、アイテムデザインなど、幅広い分野で才能を発揮しています。

特徴的な作風：ネオリアル

李KPAの作風の最大の特徴は、リアルとデフォルメを巧みに融合させた表現手法です。特に、成年向け漫画雑誌「コミックムーグ」での活動を通じて、「ネオリアル」と称される独自のスタイルを確立しました。これは、リアルな描写の中にデフォルメされた要素を取り入れることで、独特の魅力を生み出す手法です。

経歴

1994年に成年向け漫画雑誌「COMIC Zip」（フランス書院）でデビューを果たしました。その後、コンシューマゲーム会社サイ・メイトの創設メンバーとなり、1997年には同社から派生したアダルトゲームメーカー、アクアハウスに参画。2003年に独立してからは、4コマ漫画、カラーイラスト、カラー漫画、コンピュータゲームの原画など、多岐にわたる分野で活動しています。リアルな女性画からデフォルメされたキャラクターデザイン、さらにはオンラインゲームの武器デザインまで、幅広いニーズに応えることができるクリエイターです。

2005年11月からは、成年向け漫画雑誌「コミックムーグ」（ジーウォーク）で巻頭カラー4ページ漫画の連載を開始。一時休止期間を挟みましたが、2008年12月号まで連載が続きました。また、2006年8月からは、ハンビットのMMORPG『ネオスチーム』の日本版専属イラストレーターとしても活躍。「運営でもない、プレイヤーでもない第3の立場」として、ブログを通じてゲームファンとの交流を深めました。

2007年6月からは、ゲームポットのMMORPG『CABAL ONLINE』の日本専属イラストレーターとしても活動を開始。メールマガジンでの4コマ漫画連載や、公式ブログでの壁紙配布など、ユーザーとの積極的なコミュニケーションを図りました。

2008年12月には、ネオリアル手法による初の単行本「ぷらむコンチェルト」がジーウォークから発売。コミックムーグ掲載作品を中心に、カラー漫画を多数収録した作品集となっています。

また、同時期には「CABAL ONLINE」と同じゲームポットのオンラインゲームFPS『ペーパーマン』のイラストも手掛けています。さらに、出身地である青森県三沢市特産のホッキ貝を擬人化したキャラクター「ホッキーナ」＆「ほきのすけ」のデザインも担当し、地域振興にも貢献しています。

わんたん騒動

『ネオスチーム』公式サイト上のブログで李が考案した女性獣人キャラクター「わんたん」を巡る出来事がありました。プレイヤーキャラクターとして実装されることを期待していましたが、実際には李のデザインとは異なるものが実装され、同時期に李は公式イラストのみの担当に降格。その理由は明らかにされていません。

主な作品

コンシューマーゲーム: パップブリーダー、闘龍伝説エランドール
オンラインゲーム: ネオスチーム、CABAL ONLINE、ペーパーマン、ファンタジーアース ゼロ
イメージキャラクター・デザイン: ホッキーナ・ほきのすけ、ニャ〜エル、サワレンジャーTシャツ
成人向けゲーム: 遊女学園、開運戦隊巫女サンレンジャー他多数
* 成人向け漫画・小説挿絵: 誰よりきっと近いから、すもも☆しぇいく他多数

李KPAは、その多才な才能と独自の作風で、ゲームや漫画の世界に独自の足跡を残し続けています。

もう一度検索