村上潤

村上 潤について

村上 潤（むらかみ じゅん）は、1956年12月31日生まれの日本のスタントマン及びアクション監督で、現在はジャパンアクションエンタープライズに所属しています。宮城県出身で、「J・ムラカミ」という別名でも知られています。

来歴とキャリア

村上は『キイハンター』を見て千葉真一に憧れ、スタントマンを目指しました。高校2年生の頃に『仮面ライダー』のクレジットを見て、ジャパンアクションクラブを知り、オーディションを受けて合格。高校を卒業した1975年には、ジャパンアクションクラブに第5期生として入団し、同じ同期には古賀弘文や横山稔がいます。

1970年代後半から1980年代前半にかけて、宇宙刑事シリーズなどでスーツアクターとして多くの作品に登場し、『仮面ライダーBLACK』以降はアクション監督としても数々の作品に携わるようになります。特に『ビーロボカブタック』ではメインのアクション監督を務め、彼の手腕が光りました。

彼の私生活では、妻が『宇宙刑事シャリバン』で共演した降矢由美子であることも注目に値します。

舞台裏のエピソード

村上は父親がカメラ関連の職業だったため、カメラの扱いに熟練しています。この技術を使い、『秘密戦隊ゴレンジャー』の現場では8ミリカメラを持ち込み、自身のアクションの映り方を研究していたと言われています。また、若手時代には先輩の話を聞くことが好きで、酒を飲むことはできなかったものの、先輩からの飲み誘いは断らなかったそうです。

特に重要な点は、靴のサイズが合わないと怪我の原因になると考えており、アクションの現場では常に衣装の靴が足にフィットしているかを重視していたことです。ジャパンアクションクラブの先輩として活躍していた渡洋史と同じアパートに住んでいたこともあります。

役者としての挑戦

『宇宙刑事ギャバン』では、主演の大葉健二が激しいアクションを行っており、彼自身が「変身したら弱くなった」と思われないように工夫を重ねていました。業界では、大葉が村上を信頼していたため、演技やアクションに関しての干渉はなかったとされています。

村上は『仮面ライダーBLACK』でライダー役に立候補しましたが、すでに岡元次郎が役に決まっていたため参加できなかったそうです。その際、彼は『世界忍者戦ジライヤ』に出演すると思い込んでいたため、忍術の修行を行っていたといいます。

代表的な出演作品

テレビ番組

• - 柳生一族の陰謀（1978年-1979年）
• - 秘密戦隊ゴレンジャー（1976年-1977年） - ミドレンジャー
• - スパイダーマン（1978年-1979年）
• - 宇宙刑事ギャバン（1982年-1983年） - ギャバンのアクション

映画

• - 戦国自衛隊（1979年）
• - 仮面ライダーZO（1993年）技闘補
• - 亀は意外と速く泳ぐ（2005年）

アクション監督として

• - 仮面ライダーBLACK（1987年-1988年）
• - 特救指令ソルブレイン（1991年-1992年）全編代理
• - ビーロボカブタック（1997年-1998年） - メイン担当

村上潤のキャリアは、日本のアクションシーンに多大な影響を与えており、彼の姿勢と哲学は後輩にも引き継がれています。今後の活躍も期待されるスタントマン兼アクション監督です。

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