村上豊

村上豊 (むらかみ ゆたか)

1936年6月14日、静岡県三島市に生まれた村上豊は、日本の画家として幅広い分野で活躍しました。2022年7月22日に86歳で生涯を閉じましたが、その作品は今も多くの人々に愛されています。

生い立ちとキャリア

静岡県立三島南高等学校を卒業後、村上はデザイン会社勤務、三島市役所職員を経て、画家としての道を歩み始めます。1960年、司馬遼太郎の直木賞受賞作である『風の武士』の挿絵を担当したことをきっかけに、その才能が開花しました。

以降、村上は数多くの小説の挿絵や、絵本の原画、書籍の装幀を手掛け、幅広い層から支持を集めました。特に『小説現代』では、1962年の創刊号から長年にわたり表紙絵を担当し、その独特な画風は雑誌の顔として親しまれました。
また、TBSの人気時代劇「江戸を斬る」シリーズのタイトルバックに用いられた水彩画も、村上の手によるものです。長年にわたり、番組の印象を彩る重要な要素となりました。

受賞歴

村上の功績は数々の賞によっても称えられています。1982年には「かっぱどっくり」他で小学館絵画賞、1984年には「はかまだれ」で第7回絵本にっぽん賞を受賞。さらに1998年には、長年の画業が評価され第46回菊池寛賞を受賞。2007年には、佐藤さとるの「本朝奇談 天狗童子」で第21回赤い鳥さし絵賞を受賞しています。

画集

村上豊の作品は、以下の画集にまとめられています。

『四季 村上豊画集』 (講談社、1999年7月12日、ISBN 978-4062097444)
『墨夢 村上豊画集』 (講談社、2004年10月7日、ISBN 978-4062125635)
『遊 村上豊画集』 (講談社、2013年2月8日、ISBN 978-4062181334)

これらの画集を通して、村上の色彩豊かな世界観に触れることができます。

関連情報

村上の作品や画業に興味がある方は、以下の場所も参照ください。

講談社野間記念館: 村上豊の作品が展示されていることがあります。

外部リンク

課外授業～ようこそ先輩～（村上豊・2006年2月8日放送） - ウェイバックマシン（2008年10月5日アーカイブ分）
村上豊さんの作品一覧 - 絵本なび

村上豊は、その独特な画風と、幅広いジャンルでの活躍によって、日本の美術界に大きな足跡を残しました。彼の作品は、今後も多くの人々に感動と喜びを与え続けることでしょう。

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