村井博美

村井博美（むらいひろみ）氏は、1948年8月18日に生まれた日本の元大蔵官僚です。最終役職は財務省印刷局長であり、そのキャリアは多岐にわたります。血液型はA型。

キャリアの始まりと大蔵省での活躍

1971年、東京大学法学部を卒業後、村井氏は大蔵省に入省しました。配属先は理財局資金課であり、ここから官僚としてのキャリアをスタートさせます。その後、大阪国税局調査部、大蔵省大臣官房調査企画課といった部署を歴任し、税務、財政政策に関する実務経験を積みました。

1976年には鳴門税務署長に就任し、現場での税務行政を経験。その後、通商産業省（現・経済産業省）産業政策局商政課への出向を経て、大蔵省主税局では外国調査や国際租税に関する業務に携わりました。これらの経験を通じて、村井氏は国内外の経済、税制に関する深い知識と専門性を培いました。

大蔵省での要職歴任

1980年代以降、村井氏は大蔵省内の要職を歴任します。在ニューヨーク日本国総領事館領事、大蔵省大臣官房秘書課財務官室長、関東信越国税局直税部長など、重要なポストを任されました。1990年には国税庁長官官房企画課長に就任し、国税行政の中枢を担いました。その後、大蔵省理財局国有財産総括課長として国有財産の管理・運用に携わり、1998年には大蔵省理財局次長（旧国有財産担当）に昇進し、国有財産行政を統括しました。

印刷局長、そして退官後の活動

2000年、村井氏は大蔵省印刷局長に就任し、紙幣や有価証券の製造、管理を統括しました。2001年の中央省庁再編に伴い、財務省印刷局長となります。退官後は、財団法人証券保管振替機構常務理事、株式会社証券保管振替機構代表取締役常務取締役、株式会社証券保管振替機構代表取締役専務取締役、株式会社ほふりクリアリング代表取締役常務取締役といった、金融インフラを支える機関で要職を歴任しました。

2005年からは財団法人生命保険文化センター理事長を務め、生命保険に関する普及啓発活動に取り組みました。

受章と同期

2018年、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

村井氏と旧大蔵省の同期入省者には、藤井秀人氏、吉永国光氏（東和銀行頭取）、森田好則氏、窪野鎮治氏（両名とも財務省印刷局長）、西川和人氏（金融庁検査部長）、西川聰氏（名証副社長）といった著名な人物がいます。

その他の役職

村井氏は、社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会理事、社団法人全国消費生活相談員協会理事、日本保険学会監事といった役職も務め、消費生活や保険分野にも貢献しました。

まとめ

村井博美氏は、大蔵官僚として税務、財政、国有財産管理など多岐にわたる分野で重要な役割を果たしました。退官後も、金融インフラや生命保険分野で活躍し、社会に貢献し続けています。その豊富な経験と知識は、今後の社会においても貴重な財産となるでしょう。

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