村岡町

兵庫県美方郡村岡町について

村岡町は、兵庫県北部の但馬地方に位置し、かつては七美郡に属していました。2005年に周辺町村と合併し香美町となりましたが、その歴史と文化は今も地域自治区「村岡区」として息づいています。本稿では、村岡町の歴史を遡り、旧称である一二分村についても触れながら、その特徴を詳細に解説します。

地理

村岡町は、氷ノ山後山那岐山国定公園に含まれる自然豊かな地域です。冬には豪雪に見舞われ、矢田川が町内を流れています。南部の鉢伏山北麓にはハチ北高原が広がり、スキーリゾートとして知られています。鉢伏山（1221m）や妙見山（1139m）など、山々に囲まれた地形が特徴です。

隣接していた自治体

村岡町は、以下の自治体と隣接していました。

養父市
城崎郡：香住町、竹野町、日高町
美方郡：美方町、温泉町、浜坂町

歴史

村岡町の歴史は、1889年（明治22年）に一二分村として発足したことに始まります。当時の村岡町、鹿田村、用野村、相田村、神坂村、萩山村、板仕野村、大糠村、高井村、寺河内村、耀山村、市原村の区域が合併し、一二分村となりました。

1891年（明治24年）6月10日：一二分村が町制を施行し、村岡町に改称。
1896年（明治29年）4月1日：所属郡が美方郡に変更。
1955年（昭和30年）4月1日：兎塚村と合併し、新たに村岡町が発足。
1961年（昭和36年）4月1日：美方町の一部を編入。
2005年（平成17年）4月1日：美方町、香住町と合併し、香美町が発足。同時に村岡町は廃止。

経済

村岡町の主な産業は農業で、米、麦、大小豆、大根などの農作物が生産されていました。特に但馬牛は地域の名産として知られ、定期的に牛の市が開かれていました。また、養蚕も盛んで、春蚕を中心に多くの繭が生産されていました。その他、酒、瓦、用材、薪炭、栗、柿なども生産されていました。

篤農家

『大日本篤農家名鑑』には、以下の篤農家が記録されています。

坂本廣三郎
吉田林蔵
今田榮治
西澤又八
中村重蔵
今井秀實
太田金蔵
安田伊佐太郎

行政

歴代の町長は以下の通りです。

小谷薫太郎
久茂田源治
西村浅十郎
松田幹
池田甚作
中村重蔵
松田幹
櫻井幸三郎
西吉忠雄
谷洋一
岩槻健（1994年7月3日から）

姉妹都市

門真市（大阪府）

教育

村岡町には、以下の教育機関がありました。

兵庫県立村岡高等学校
村岡町立兎塚中学校
村岡町立射添中学校
村岡町立村岡中学校
村岡町立村岡小学校
村岡町立兎塚小学校
村岡町立射添小学校

交通

鉄道

村岡町内には鉄道路線が通っていません。鉄道を利用する際の最寄り駅は、JR西日本山陰本線の江原駅です。

バス

全但バス

道路

一般国道：国道9号、国道482号
主要地方道：兵庫県道4号香住村岡線、兵庫県道89号村岡美方線
一般県道：兵庫県道259号耀山日高線、兵庫県道267号日影養父線、兵庫県道269号福岡養父線、兵庫県道531号茅野福岡線、兵庫県道561号湯谷和田線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

但馬高原植物園
兵庫県立兎和野高原野外教育センター
兵庫県立木の殿堂
ハチ北高原スキー場
スカイバレイスキー場
村岡民俗資料館まほろば
長楽寺（但馬大仏）

祭事・催事

村岡ゑびす祭り
西日本モーグルスキー大会
ハチ北スキーフェスティバル
花と緑の県民の集い
村岡ふる里祭り

特産品

但馬牛
乾しいたけ
グリーンアスパラガス
村岡の本

村岡に関する書籍

但馬牛 照長土井物語 ー但馬を支えた名牛の軌跡：名牛「照長土井」の物語。
矢田川流域の金属生産遺跡 宝の山と谷
山陰道福岡宿の旅籠 丹波屋の客と牛
村岡藩の大黒柱家老 土井幸左衛門

出身・ゆかりのある人物

谷洋一（衆議院議員）
* 谷公一（衆議院議員）

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