村岡隆明

村岡隆明（むらおか たかあき）

1962年12月5日生まれ。日本の政治家であり、宮崎県えびの市の市長として4期にわたり市政を担っている。また、かつてはえびの市議会議員として3期活動した経歴を持つ。

生い立ちと初期キャリア

村岡隆明氏は、現在の鹿児島県湧水町にあたる旧吉松町で生を受けた。鹿児島県立出水高等学校を卒業後、学業を続け、1985年3月には近畿大学理工学部を修了。大学卒業後は、民間企業であるビークルアドバタイジング社に入社し、社会人としてのキャリアをスタートさせた。

政治家への道

民間での経験を積んだ後、地方政治への関心を深め、1999年11月3日にえびの市議会議員選挙で当選を果たした。これを機に政治の世界に足を踏み入れ、市議会議員としては3期にわたり市民の声を行政に届ける活動に従事した。

えびの市長として

初当選とその背景

2009年、当時のえびの市長であった宮崎道公氏が、市の土木事業に関する入札を巡る不正行為で逮捕され、同年9月17日付で辞職するという前例のない事態が発生した。これに伴い、10月12日にえびの市長選挙が実施されることとなった。村岡氏はこの選挙に立候補を決意。激しい選挙戦の末、元市職員の候補者を破り、初めて市長の座に就くこととなった。

再選、3選、4選

市長として一期目の任期を終えた村岡氏は、その後も継続して市政を担うこととなる。

再選: 2013年9月22日に行われた市長選挙に、自由民主党えびの支部および公明党の推薦を受けて立候補。かつて市長を務め、返り咲きを目指していた宮崎道公氏ら2名の候補者との戦いを制し、二期目の当選を果たした。
3選: 2017年9月24日実施の市長選挙にも、引き続き自民党えびの支部と公明党の推薦を得て出馬。福岡市の会社社長（えびの市議会元副議長の息子とされる）との対決を制し、三期目の当選を確実にした。
4選: 2021年9月12日に行われた市長選挙では、増田博美氏を破り、四期目の当選を果たした。これにより、長期にわたりえびの市政を牽引していくこととなった。

主な市政への取り組み

村岡市政における特筆すべき取り組みの一つとして、性的少数者の権利尊重に向けた施策が挙げられる。2021年12月1日、えびの市においてLGBTQ+を含む性的少数者のカップルを公的に承認する「パートナーシップ宣誓制度」が導入された。これにより、婚姻に相当する関係にあると市が認める証明書が交付されるようになり、性的多様性を受け入れる姿勢を明確に示した。

不祥事

2023年11月、村岡氏に関する不適切な行為が報道によって明らかとなった。公職選挙法では、選挙区内の有権者に対し、原則として政治家が年賀状などのあいさつ状を出すことを禁じているが（自筆による答礼は例外）、村岡氏が印刷された年賀状を市民に送付していた事実が判明したのである。報道によれば、市議会議員に初当選した1999年頃から、毎年約20人程度に返礼として送付していたという。

この問題に対し、村岡氏本人は自身の認識の甘さを認め、「深く反省している」とのコメントを発表。「今後は直筆に改めたい」と述べ、同様の行為を繰り返さない姿勢を示した。

外部リンク

村岡隆明 - Facebook
* 市長の部屋 - えびの市役所ホームページ

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