村松駅 (新潟県)

村松駅について

村松駅（むらまつえき）は、かつて新潟県中蒲原郡村松町にあった蒲原鉄道の駅です。1999年に廃線となったものの、現在も村松駅前バスターミナルとして利用されています。

歴史

村松駅の開業は1923年10月20日です。当駅と隣接する五泉駅間の開通に合わせて開業し、当初から駅舎は蒲原鉄道の社屋として利用されていました。1930年には東加茂駅との間が延伸され、中間駅として機能するようになりました。1980年には道路拡張に伴い新駅舎が築かれ、旧駅舎は後に安田町に移築され、安田民俗資料館の一部として復元されました。1985年に加茂駅との接続が廃止され、その後1999年には全線が廃止されたことにより正式に廃駅となりました。

駅構造

村松駅は地上駅で、島式ホームが1面2線を有し、社員が常駐していました。ホームと駅舎は構内踏切でつながっており、駅舎の1階には改札口や出札窓口、自動券売機、売店、旅行代理店の店舗、トイレなどが設置されていました。また、駅の五泉寄りには蒲原鉄道線の車庫があり、車両が留置されていました。線路の東側にはバスの車庫も設置されていましたが、廃線後にはその一部を利用してバスターミナルが拡張されています。駅跡地では、コンビニやドラッグストア、駐車場などが運営されている状況です。

現在の駅周辺

村松駅があった地点には、蒲原鉄道の本社が今も残り、旧駅舎の正面には「村松駅」の文字看板が掲げられています。バスターミナルには、蒲原鉄道が運行する新潟-村松線の高速バスや、五泉市内を循環するコミュニティバス「五泉市ふれあいバス」が発着します。

バス路線

村松駅前バスターミナルでは、地域住民に便利な交通手段として、さまざまなバス路線が利用されています。

• - 高速バス 新潟 - 村松線（蒲原鉄道運行）
• - コミュニティバス「五泉市ふれあいバス」
• - 加茂市営市民バス

これらのバス路線は、廃止された蒲原鉄道線の役割を引き継ぎ、地域の移動手段として重要な役割を果たしています。また、2010年9月30日までは蒲鉄小型バスによる路線バスも運行されていました。

まとめ

村松駅の歴史は、地域の交通の発展と密接に関連しており、その役割を果たし続けています。駅周辺には、地域名を受け継ぐ「村松駅前通」が現存し、今も多くの人々に利用されています。廃駅となった後も、変わらぬ場所として、村松の歴史を物語っています。

もう一度検索