村西哲幸

村西 哲幸のプロファイル

村西 哲幸（むらにし てつゆき）は、1981年8月6日に滋賀県愛知郡秦荘町（現：愛荘町）で生まれた元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打のスタイルで知られています。

来歴・人物

高校時代、比叡山高校に在籍していた村西は、3年生の時に甲子園で春夏両方の大会に出場しましたが、いずれも1回戦で敗退しました。春の大会では沖縄尚学高校に、夏の大会では桐生第一高校にそれぞれ接戦を繰り広げましたが、惜しくも勝利には至りませんでした。その一方で、滋賀大会では33投球回無失点という好成績を挙げ、近江兄弟社高戦ではノーヒット・ノーランを記録し、19三振を奪取するなど、優れた投手としての資質を見せていました。

1999年度のドラフト会議では横浜ベイスターズから3位指名を受けて入団し、同僚でバッテリーを組む細見直樹もドラフトで加入しました。2003年には投球スタイルをオーバースローからサイドスローへと変更し、その際にナックルボールも使用しなくなりました。2004年にはついに一軍初登板を果たし、フレッシュオールスターゲームにも出場。二軍では最多奪三振を記録しましたが、その後のシーズンでは苦戦が続きました。

2005年には一時的にイップスに悩まされましたが、新監督の指導により克服しました。しかし、その年も結果を残すことはできず、2006年には投法をアンダースローに転向。その後、再びサイドスローに戻しましたが、一軍での登板は果たせず、9月には球団から戦力外通告を受けることとなりました。これにより、現役を引退する決断をしました。

引退後の活動

村西選手は引退後、地元滋賀県彦根市で「彦根ベースボールアカデミー」を開校し、塾長として次世代の選手たちの指導に力を注ぎました。また、地元の硬式野球クラブ、近江八幡野球クラブでも活躍し、投手としても活動を続けました。

2012年4月には滋賀県東近江市をホームに中学硬式野球クラブ「湖東リトルシニア」を設立し、監督として若い選手たちの成長を支援しています。彼の経験が今の選手たちにどれほど貴重なものとなっているかは計り知れません。

村西哲幸の野球人生は、厳しい局面を乗り越えながら、自らの成績を残すとともに、引退後も地域の発展に寄与し続けていることが特筆されます。彼の投手としての経験と指導者としての情熱は、今後も多くの選手たちに影響を与えていくことでしょう。

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