杭瑞高速道路

杭瑞高速道路（G56）：中国を横断する壮大なハイウェイ

杭瑞高速道路（こうずいこうそくどうろ、G56）は、中国東部の浙江省杭州市から、ミャンマーとの国境に位置する雲南省瑞麗市までを結ぶ、総延長約2935kmにおよぶ壮大な高速道路です。正式名称は「杭州—瑞麗高速公路」で、中国の主要な高速道路網の一部を担っています。

路線概要

この高速道路は、中国東部から南西部にかけて、以下のような主要都市を通過します。

浙江省：杭州市
安徽省：黄山市
江西省：景徳鎮市、九江市
湖北省：咸寧市
湖南省：岳陽市、常徳市、吉首市
貴州省：遵義市、畢節市、六盤水市
雲南省：曲靖市、昆明市、楚雄市、大理市、瑞麗市

これらの都市を結び、地域経済の発展と人々の移動を支える重要な役割を果たしています。

建設状況と特徴

現在、浙江省、安徽省、江西省の区間は全線開通しており、スムーズな交通が確保されています。しかし、湖北省、湖南省、貴州省、雲南省の区間では、一部区間が建設中となっています。

特に、山岳地帯を通過する区間が多いため、建設には高度な技術が求められています。その結果、

北盘江第一橋
普立大橋
抵母河大橋

といった、世界的に見ても非常に高い橋梁や、数多くのトンネルが建設されています。これらの構造物は、杭瑞高速道路の景観を特徴づける要素となっています。

支線と関連路線

杭瑞高速道路からは、麗江市を結ぶ大麗高速道路が分岐しています。また、この高速道路は、かつてのビルマ公路（援蔣ルート）と同じルートを辿る区間が多く、歴史的なつながりも有しています。

国境と国際交通

終点の瑞麗市は、ミャンマーとの国境に位置しており、ムセへと向かう国境検問所があります。また、ミャンマー国家高速3号線とも接続しており、国際的な物流と人の流れを促進する役割も担っています。

杭瑞高速道路は、中国の広大な国土を横断し、地域間の連携を強化する重要なインフラストラクチャーです。全線開通により、更なる経済発展と交流の活発化が期待されています。

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