東京オートサロン2021

東京オートサロン2021の開催とその影響

東京オートサロン2021（TAS2021）は、2021年1月15日から17日まで幕張メッセでの開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響により通常の形式での開催が中止となり、初のバーチャルオートサロンのみが開催されるという異例の事態となりました。

背景と開催までの経緯

2020年の初頭に新型コロナウイルスが発生し、各地で自動車関連のイベントに影響を及ぼしました。東京オートサロン2020終了後の2月には、様々なイベントが相次いで中止となります。TASの事務局は、感染症の影響を受けて2021年度のイベントをオンラインとリアルのハイブリッド形式で行うと発表しましたが、その後の感染拡大により有料入場者数を制限し、最終的に幕張開催を中止する決定がされました。

2020年12月23日、中止が正式に発表されました。この決定は、1983年の東京オートサロンの開始以来初めてのことでした。自動車業界の関係者やファンからは、今回の決断に対する敬意が表明されました。

バーチャルオートサロンの実施

2021年1月15日に正式に開始されたバーチャルオートサロンでは、各種コンテンツがオンライン配信されました。オートサロンTVが配信された16日と17日には、多くの自動車メーカーやショップが参加し、実際の自動車やカスタムカーの詳細を視聴者に紹介しました。この配信では、約80のショップおよびメーカーが参加し、150台近い車両が紹介され、3日間の視聴回数は12万回を超える盛況となりました。

A-classの再発足

この年は、4年ぶりに公式イメージガールユニット『A-class』が復活しました。多くの人気レースクイーンやモデルが参加し、その中から5名が選ばれ、新たなメンバーとして活動を開始しました。全メンバーがマスメディアでのプロモーション活動を行い、注目を集めました。

いくつかの特別イベント

オートサロンTVでは、特別ゲストを招いたトークショーや新型車両に関するプレゼンテーションも行われ、参加者の注目が集まりました。特に、トヨタのカスタマイジングセッションやダイハツのライブ配信は、視聴者に強い印象を残しました。また、参加する企業はそれぞれ独自のコンテンツを発信し、オンラインという環境を最大限に活用して多くのファンを魅了しました。

終了と今後の展望

バーチャルオートサロンは2021年5月31日に終了し、その後はオートサロンTVでの動画配信が続けられました。2022年には再び幕張での大規模な集客が行われましたが、感染症対策のため、入場数は前年に比べ大幅に減少しました。TAS2021は困難な状況にも関わらず、オンラインでの新たな形を模索し、成功を収めたイベントとして自動車業界に新しい風をもたらしました。

まとめ

新型コロナウイルスの影響は多くの業界に悪影響を及ぼしましたが、それに対する適応と工夫が求められます。東京オートサロン2021のバーチャル開催は、業界が直面する新たな挑戦として、今後のイベント運営に対する重要な参考となる展望を提供しました。

もう一度検索