2002年から
2005年にかけて
ニッポン放送で放送された『
東京キャラクターショーRADIO』は、声優の田中理恵さんと
ニッポン放送アナウンサーの
吉田尚記さんがパーソナリティを務めたラジオ番組です。略称は
リスナー公募で選ばれた「きゃらしょ」。
東京キャラクターショーを冠した番組でしたが、実際はアニメや
秋葉原カルチャーを幅広く取り上げる内容で人気を博しました。
番組開始当初は月曜日から木曜日までの
帯番組として放送され、曜日ごとに様々なコーナーやゲスト出演者を迎えていました。月曜日は
山本麻里安さんによるニュースコーナー、火曜日は
福井裕佳梨さんによる
リスナーからの質問に答えるコーナー、水曜日はゲーム業界関係者などを招いた
吉田尚記さん単独のコーナー、木曜日は田中理恵さんによる声優関連のコーナーなどが放送されていました。
2002年には
ニッポン放送本社(当時、フジテレビ台場本社に一時移転)近くで公開録音が開催されるなど、活況を呈していました。
2003年4月からは毎週日曜日の放送となり、
吉田尚記さんと田中理恵さんの2人体制に。録音放送へと移行し、より自由度の高い番組作りが可能になりました。しかし、放送時間変更の告知ミスによる
リスナーからの苦情もあったりと、ハプニングも経験しています。放送時間帯も変更を重ね、
2003年10月からは毎週日曜24時30分から25時まで放送されるようになりました。
2004年には『
東京キャラクターショー2004』のイベント会場で公開録音が開催され、田中理恵さんが出演していた『
爆裂天使』の共演者である
渡辺明乃さん、
豊口めぐみさん、
高橋美佳子さんのミニライブも披露されるなど、盛りだくさんの内容でした。この公開録音では、『ロード・オブ・ジ・アキバ』というコーナーが『ロード・オブ・ザ・マクハリ』と題され、会場である
幕張メッセにちなんだ企画が行われました。
番組の人気コーナーには、「おしえてゆかりん」、「ロード・オブ・ジ・アキバ」、「萌えビアの泉」、「萌える早口言葉」などがありました。「萌えビアの泉」は『トリビアの泉』のパロディで、アニメ・漫画に関する雑学を紹介するコーナーで、「萌え〜」という独特の評価で知られていました。「萌えボタン」の商品化計画もありましたが、実現には至らず、代わりに田中理恵さんの「萌え〜」ボイスが着ボイスとして配信されました。
吉田尚記さんのガンダム愛は番組でも際立っており、田中理恵さんが出演していた『
機動戦士ガンダムSEED』の
監督である
福田己津央監督への出演直訴、そして『SEED DESTINY』への出演という、番組を象徴するエピソードがあります。吉田さんの熱意とスタッフの協力によって実現した
モビルスーツ搭乗員役は、番組
リスナーにとって忘れられない出来事となりました。
2005年3月27日に番組は終了。後継番組『
有楽町アニメタウン』が開始されましたが、『きゃらしょ』の雰囲気はそのままに、一部コーナーを除いて、ほぼ同じ構成で放送が続けられました。その後、『
YAGアニメラボ』を経て、
ニッポン放送携帯サイトで2人によるラジオ番組が現在も継続されています。
『
東京キャラクターショーRADIO』は、パーソナリティの個性と魅力、そしてアニメや
秋葉原文化への深い愛情が感じられる、多くの
リスナーに愛された番組でした。その独特の空気感と、数々のエピソードは、今でも多くのアニメファンに語り継がれています。番組終了から年月が経ってもなお、その名と、
吉田尚記さんの『SEED DESTINY』出演という伝説は、ラジオ
リスナー、アニメファンの記憶に深く刻まれています。