東京スター銀行

株式 会社東京スター銀行について

株式会社東京スター銀行（とうきょうスターぎんこう、英称：The Tokyo Star Bank, Limited）は、東京都港区赤坂に本店を構える地方銀行です。台湾の中国信託商業銀行（CTBC）グループに所属しており、多様な金融サービスを提供しています。

銀行の概要

東京スター銀行は1999年、経営破綻した第二地方銀行・東京相和銀行の営業を譲り受けるために設立され、2001年から正式に営業を開始しました。この銀行は「会員から営業を譲り受ける目的で新たに免許を受けた銀行」として、現存する唯一の地方銀行です。

東京相和銀行が提供していた24時間営業のATMやテレホンバンキングなどのサービスを引き継ぎ、さらにこれらのサービスを進化させる形で「ファイナンシャル・ラウンジ」と呼ばれる新型店舗を展開しています。これにより、高利回りの円定期預金や預金連動型住宅ローン、カードローン、外貨預金、投資信託など、リテールに特化したサービスを展開しています。

設立当初、アメリカのバイアウトファンド企業ローンスターが主要株主として積極的に支援し、全国の複数の信用組合や破綻した金融機関の営業を引き継ぎました。これらの合併によって形成された「TSBキャピタル」（現・東京スター・ビジネス・ファイナンス）は、特に重要なビジネスの一環となっています。

沿革

- 2001年: 銀行業及び担保附社債に関する信託事業の免許を取得し、設立後すぐに東京相和銀行から営業を譲り受ける。
- 2002年: 東京信用組合や千葉県商工信用組合から営業を譲り受け、支店を全国に展開。
- 2005年: 東京証券取引所に上場。
- 2007年: アドバンテッジパートナーズによる買収が発表され、翌年には上場廃止となる。
- 2013年: 台湾の中国信託商業銀行が全株式を取得することで合意。

このように、東京スター銀行は他の金融機関との合併・買収を通じて成長を続けてきました。現在、全国で多くのファイナンシャル・ラウンジを運営し、土曜日以降も営業を行っていますが、2021年にはその営業戦略を見直し、平日15:00までの営業時間に統一されました。

ATMとサービス

独自のATM戦略として、東京スター銀行は提携金融機関のキャッシュカード利用手数料を原則無料とし、同時に自身のATMを全国的に展開しています。2020年以降、このATMはセブン[[銀行]]と提携して新たに運営されており、提携金融機関からの手数料を徴収する形式が確立されています。今後、窓口での現金取扱いを2024年3月までに終了する計画であり、全てのATMもその後稼働を停止します。

主要商品

- スターワン口座: 個人顧客が利用できる口座で、外貨預金やインターネットバンキングがセットになっています。以前は維持手数料がありましたが、現在は無料です。
- バンクベスト: 無担保の借入を目的とした証書貸付商品で、借換えニーズに対応。
- スターワン住宅ローン: 日本初の預金連動型住宅ローンで、預金残高に応じた優遇金利が特徴です。

このように、株式会社東京スター銀行は創業以来着実に成長を続けており、様々な金融商品を通じて顧客のニーズに応えています。特に台湾の信託商業銀行グループに属することにより、国際的な信頼性の向上に寄与しているといえるでしょう。

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