東京北部小包集中局

東京北部小包集中局の概要

東京北部小包集中局は、東京都台東区清川に位置していた郵便局で、1967年に設立され、1990年に廃局となりました。この局は、特に増加する郵便物に対応するために、東京エリアでの小包郵便物を効率的に処理することを目的として設置されました。

建物は、地上7階、地下1階の構造で、全体の敷地面積は10,210.61平方メートル、延床面積は25,422.61平方メートルと広大です。設立から数十年の間、東京の郵便物の管理において重要な役割を果たしていました。

沿革

1960年代に入ると、東京での郵便物の量は急激に増加し、特に小包の需要が高まりました。このため、東京中央郵便局から小包の分配・差立業務が移管され、1967年10月2日に東京北部小包集中局が設立されることとなりました。設立以降、この局は東京都及び近隣地域からの非速達小包の集中処理を行っていました。

しかし、1990年8月6日には江東区新砂に東京小包郵便局が開局したことに伴い、東京北部小包集中局は廃局となりました。

現在の利用状況

現在、東京北部小包集中局の建物自体は再利用され、いくつかの公的施設が入居しています。具体的には、台東清掃事務所の清川清掃車庫、台東区防災備蓄倉庫、及び台東区清川自転車保管所が設置されています。また、敷地内には観光バス駐車場や災害用重機置場、玉姫保育園や玉姫児童館なども整備されています。これにより、昔の郵便局の役割からコミュニティに根ざしたサービスを提供する施設に生まれ変わりました。

取扱内容

東京北部小包集中局は、東京都区および周辺の島嶼における非速達小包の集中処理を行い、特に東京への非速達小包の分配業務を担当していました。受け付けた小包は、郵便番号の最初の2桁が18から40、または94から09である東日本地域からのものに限定されていました。

風景印について

この郵便局は、1982年から1990年まで風景印を発行していました。風景印は、円形の普通印で、図案は『白鬚橋』や『隅田川の花火』、『ディーゼル機関車』そして『小包輸送車』を含んでいましたが、1990年の廃局に伴い、使用が終了しました。

関連項目

東京北部小包集中局は、東京中央郵便局や東京鉄道郵便局、晴海通常郵便集中局、東京南部小包集中局など、東京都内の他の郵便関連機関とも深い関連があります。これらの施設は全て、東京の郵便業務の効率化とサービスの向上に寄与してきました。

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