東京大学教育学部附属中等教育学校

東京大学教育学部附属中等教育学校



東京大学教育学部附属中等教育学校は、東京都中野区に位置する国立の中高一貫教育校です。東京大学大学院教育学研究科・教育学部の附属学校として、東京大学の知の財産を活かした最先端の教育を提供しています。

学校概要



1921年に創立された旧制東京高等学校を前身とし、自由主義的な校風のもと、先進的な教育と特色ある入試制度が採用されています。男女共学で1学年120人の小規模校であり、生徒一人ひとりに目が届く体制が整っています。東京大学の学期に合わせて前後期制を採用しているのも特徴です。

沿革




教育目標



「未来にひらく自己の確立」を教育目標に掲げ、生徒が自ら考え、行動する力を養うことを目指しています。

アドミッション・ポリシー



  • - 学習に向き合う素直さ
  • - 知的好奇心
  • - 表現力
  • - 基礎学力

グラデュエーション・ポリシー



  • - 多様な事象に関心を深め、本質を問い続ける力
  • - 未来のために行動する力

カリキュラム・ポリシー



  • - 基礎期: 探究の楽しさを知り、基礎学力を身につける。
  • - 充実期: 課題解決能力を養い、協働する力を育む。
  • - 発展期: 社会とのつながりを意識し、自己の進路を深く探究する。

教育の特徴



  • - 高度な専門性: 大学院修士課程修了の教員が多数在籍し、ユニークな授業を展開。
  • - 広範囲な学区: 東京都内だけでなく、近隣県からも生徒が通学。
  • - 探究学習: 半世紀以上前から探究学習を重視し、研究者を目指す生徒を育成。
  • - 東京大学との連携: 東京大学の教授陣による特別講義や授業を実施。
  • - 未来型学校建築: 「探究・協働」を重視した校舎のリノベーションを計画中。

教育内容



東京大学の知の財産を活用した独自の教育活動を展開し、「5つの力」の獲得を目指しています。

5つの力



1. ことばの力: 自分の考えを明確に伝える力。
2. 論理の力: 筋道を立てて考える力。
3. 身体と表現の力: 多様な表現方法を身につける力。
4. 情報の力: 必要な情報を選び、発信する力。
5. 関係の力: 他者と良好な関係を築く力。

教科の学習



  • - 一貫教育の特性を活かした独自の教科編成。
  • - 5・6年生では、多様な進路希望に対応した選択科目。
  • - 東京大学の協力を得た専門的な講座。

総合学習



  • - 1・2年生:総合学習入門
  • - 3・4年生:課題別学習
  • - 5・6年生:卒業研究

ディープ・アクティブラーニング



課題発見と解決を主体的・能動的に探究する学習を重視し、共創力育成プログラムを実践。

取り組み



  • - 芸術活動の充実
  • - ICT活用授業
  • - シチズンシップ教育
  • - 学習環境デザイン
  • - デジタルファブリケーション教室整備
  • - 双子研究
  • - STEAM教育
  • - 主体的・探究的な学び

東京大学との連携



東京大学の各部局と連携し、先進的な教育空間を構築。

  • - 学習環境: フィンランドメソッドを参考に、生徒主体の学習環境を整備。
  • - 芸術: 東京大学芸術創造連携研究機構と共同で、芸術活動を推進。
  • - 研究: 東京大学大学院生が生物部を指導。
  • - 体験活動: 東大農場での農業実習や臨海実験所での活動。
  • - ICT: 東京大学のシステムを活用したICT化。
  • - 学習サポート: 東京大学大学院生による補習や学習サポート。
  • - 授業: 東京大学教授陣によるリレー講義。
  • - 図書館: 東京大学の図書館を利用可能。
  • - 購買: 東京大学の生協を利用可能。

教科学習



  • - 思考力重視の授業。
  • - 進度別授業の導入。
  • - 表現活動を重視。
  • - 副教材プリントによる教科指導。
  • - 先取り学習。
  • - 幅広い選択科目。
  • - 外部講師によるレクチャー。
  • - ICTを活用した協働学習。
  • - オーセンティックな副教材を用いた英語学習。

総合学習



  • - 教科横断的な総合学習。
  • - 校外宿泊やフィールドワーク。
  • - ICTを活用したプレゼンテーション。

国際教育



  • - 外国人講師とのチームティーチング。
  • - TOEFLの導入。
  • - 留学生との交流。
  • - 少人数制の英語授業。
  • - 独自の英語科目の設置。
  • - 外務省による出前講座。
  • - ホームステイの受け入れ。
  • - 海外の学校との交流。
  • - 外国人教師による講座。
  • - 帰国子女は一般枠で入学。
  • - 後期課程での留学を推奨。

卒業研究



  • - 5・6年生で卒業研究に取り組む。
  • - 東京大学教員や院生の指導を受ける。
  • - AO入試や学校推薦型選抜に活用。
  • - 全国学芸サイエンスコンクールで受賞実績。

学校行事



体育祭、フィールドワーク、歌舞伎鑑賞会、芸術鑑賞教室、宿泊研修、銀杏祭、音楽祭、スキー教室、総長授業など、多彩な行事を実施。

銀杏祭



生徒が主体となって運営する文化祭。伝統の「東高音頭」が披露される。

宿泊研修



国内研修や海外研修を実施し、異文化体験や英語研修を行う。

東大附属芸術祭



東京大学芸術創造連携研究機構と共催し、一流の芸術に触れる機会を提供する。

体育祭



生徒主体で企画運営される体育祭。異学年が一体となってチームワークを高める。

部活動



多様な部活動があり、生徒の興味関心を深める。

設備・施設



  • - 冷暖房完備の教室
  • - ICT教室
  • - FAB room
  • - 図書室
  • - 運動施設
  • - 東大生協
  • - オーガニック弁当販売

その他



  • - 旧制東京高校時代のエリート教育からの反省として、長年、抽選のみで入学者を選抜。
  • - 2008年から適性検査型入試を導入。
  • - 2021年度から入試情報を公開。
  • - 双生児入学枠を設けており、双生児研究も行われている。

著名な関係者



元教員



汐見稔幸左巻健男縣秀彦、仲田紀夫など、各分野の著名な研究者や教育者が在籍。

出身者



渡辺恒雄、朝比奈隆、小倉昌男、糸川英夫など、各界で活躍する著名人を輩出。

関連文献



  • - 『中高一貫教育1/2世紀-学校の可能性への挑戦』
  • - 『新版 学び合いで育つ未来への学力-中高一貫教育のチャレンジ』

外部リンク




単発記事




この学校は、生徒一人ひとりの個性と探究心を尊重し、未来を切り開く力を育むことを目指しています。

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