東京太・ゆめ子

東京太・ゆめ子

東京太・ゆめ子は、漫才協会と落語芸術協会に所属する夫婦漫才コンビです。1976年に結婚し、1993年にコンビを結成。2010年には文化庁芸術祭大衆芸能部門で大賞を受賞するなど、その実力は高く評価されています。出囃子は、軽快なリズムが特徴の「東京ブギウギ」です。

メンバー

東 京太（あずま きょうた）
本名：菅谷利雄（すがや としお）
1943年7月21日生まれ、東京都台東区出身。栃木県真岡市で育ちました。
ボケ担当。
過去には瀬川伸のショーで司会を務めた経験もあります。
1961年に松鶴家千代若・千代菊に入門。翌年、『鶴田松夫・竹夫』というコンビを結成しますが、2年で解散。
1963年から1985年まで東京二・京太として活動。解散後は漫談や司会業を経て、漫才に復帰。
競輪評論家としても活動しています。

東 ゆめ子（あずま ゆめこ）
本名：菅谷アサエ（すがや あさえ）
1950年1月22日生まれ、福岡県北九州市出身。
ツッコミ担当。

芸風

栃木弁が抜けず、どこか抜けている京太と、そんな京太を時に厳しく、時に優しくたしなめるゆめ子の掛け合いが特徴的な夫婦漫才です。日常の一コマを切り取ったような親しみやすいネタが多く、幅広い世代から支持を集めています。

京太が言い返そうとするも、いつも「そうなんですよ」としか言えない。
京太が何かを思い出そうとしても、「あれだよ、あれだよ…あれだよ」と言葉が出てこない。
二人の馴れ初めを語る場面では、ゆめ子が具体的な場所や状況を説明するも、京太は「母ちゃん、それオレじゃないよ」と否定する。
京太が渾身のオチを披露しても、ゆめ子にあっさりと流され、「ウチで乗せといて舞台で裏切るなんてあんまりだよ」と京太が不満を漏らす。
京太が拗ねて「もう茶碗洗わない」と言うと、ゆめ子に「じゃあ、ごはん作らないよ」と言い返され、「オレ、茶碗洗うよ」と折れる。
最後は二人で顔を見合わせ、「んー…ねっ！」と笑顔で締めくくる。
ネタ終わりのフレーズは「母ちゃん、もう帰ろうよ!」。これは師匠である松鶴家千代若・千代菊の漫才を継承したものです。
ゆめ子がセリフを間違えると、京太がここぞとばかりに強くツッコミを入れることもあります。

出演番組

笑点（日本テレビ）
年忘れ漫才競演（NHK総合テレビ）
真打ち競演（NHKラジオ第1）
サンデージョッキー（NHKラジオ第1）
ラジオ寄席（TBSラジオ）
にちようチャップリン（テレビ東京）

参考文献

「東京漫才列伝」（東京新聞出版局）

外部リンク

東京太・ゆめ子 - 漫才協会
* 東京太・ゆめ子 - 落語芸術協会

もう一度検索