東京株式取引所

東京株式取引所について

東京株式取引所（とうきょうかぶしきとりひきじょ）は、日本初の公的な証券取引機関で、現在の東京都中央区日本橋兜町に位置しています。通称「東株」（とうかぶ）とも呼ばれています。この取引所は1878年に設立され、1943年には日本全国の11の株式取引所が統合され、日本[[証券取引所]]という形に変更されました。その後、戦後の1945年に再び東京[[証券取引所]]（東証）として新たに事業を開始しました。

上場企業と開業時の状況

1878年5月22日に開業した当初、上場銘柄は公債のみで、実際に上場していた企業は存在しませんでした。しかし、年内には東京株式取引所自体が上場し、続いて東京蠣殻町米商会所、東京兜町米商会所、第一国立銀行などが上場しました。それでも、取引の中心は依然として公債でした。設立からしばらくの間、新規上場は非常に低調で、ほとんどが設立発起人による企業でした。

明治時代の株式会社は多くが小規模の軽工業に限られ、資本金500万円を超える大企業はほとんど存在しませんでした。これは、第一次世界大戦後に重工業主体への産業構造の変化が起きるまで続きました。また、日本の財閥が優良企業株を独占的に保有していたため、株式市場には優良企業株が少なく、投資資金も不足していたことが影響していました。このため、先物取引が主流となり、株式取引が投機的な性質を帯びていくことになります。明治年間には、株価指数のような全体を俯瞰するものも欠如していました。

自社銘柄の取引

東京株式取引所は自社の株式もあり、この自社株は市場において重要な指標となりました。当時、東京株式取引所株は投機対象として非常に活発に売買され、新株（通称：新東）は日本で取引量が最も多く、投機も盛んでした。しかしこれにより、時折問題視されることもありました。地方の取引所においても、新東株の売買がほとんどを占めました。

沿革と重要な出来事

東京株式取引所の設立は1874年に制定された株式取引条例を基に進められ、1878年に正式に設立が認可されました。初めの営業は同年6月から開始され、日本初の上場は同じ年の7月に東京株式取引所自身の株が行われました。

その後も取引の拡大や取引の種類の多様化が進み、1893年にはこの日以降の営業日に延取引が開始され、1924年には短期取引もスタートしましたが、1943年には戦争相手の統制機関に組み込まれ日本[[証券取引所]]に統合されました。その後の日本の株式市場の整備と発展に寄与した重要な機関と言えるでしょう。1878年から1945年までの間に行われた取引を通じて、日本初の上場企業や株式市場の発展が促進されました。

関連法令と発起人

設立時の法令は株式取引条例であり、この条例はその後も数回の改正を受けて様々な取引を円滑に進めるための基盤となりました。

設立にあたっては、渋沢栄一や田中平八をはじめ、名だたる発起人が連名で関与し、取引所の発展に尽力しました。

結論

東京株式取引所は、日本の株式市場における重要な歴史を持つ機関であり、その設立からの流れは日本経済の変遷を反映しています。現在の東京[[証券取引所]]へと受け継がれるその役割は、多くの投資家や企業にとって重要な部分を成しています。

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