東京福祉バス

東京福祉バス株式会社について

東京福祉バス株式会社は、東京都荒川区に本社を構え、特定バス、貸切バス、介護福祉タクシーの運営を行う企業です。その設立は1979年に遡り、日本で初めて身体障害者のための福祉移送専用バス事業をスタートさせました。この会社は、利用者に優しい移送サービスの提供に注力しており、特にリフト付きの車両による福祉施設への送迎を行っています。

歴史的な背景

東京福祉バスは、設立からの年月とともに成長を続けてきました。1979年6月22日に会社が設立され、練馬営業所がオープンしました。同年には特定バス事業としての運営も始まり、様々な福祉サービスの基盤が築かれました。1988年には貸切バス事業を開始し、観光バス部門として足立営業所を開設しました。その後も、足立営業所から特定バス部門の独立や新たな営業所の設立が進み、1995年には特定バス部門の足立第二営業所が独立しました。

2001年からは労働者派遣業を始め、更には2002年に東京都衛生局からの緊急自動車の運行も引き受けるなど、事業の幅を広げていきました。さらに、2005年には福祉タクシー事業を開始し、2007年には練馬区の福祉コミュニティバスの運行を他社に移管しました。2018年には世田谷営業所に新車庫を設け、2022年には江東営業所も移転するなど、常に変化し続けています。

事業内容

東京福祉バスは、主に東京都内の障害者センターや福祉施設への送迎バスを運行しています。また、特別支援学校のスクールバスとしても運用し、さらに介護や福祉タクシー及び観光貸切バスの事業も行っています。特に、2005年から2007年にかけては練馬区福祉コミュニティバスの運行も行い、地域密着型のサービスを提供していました。

本社および営業所の情報

東京福祉バスの本社は東京都荒川区南千住に位置し、他に練馬営業所、足立営業所、世田谷営業所、江東営業所が設けられています。それぞれの営業所は、地域のニーズに応じたサービスを提供するために特化されています。たとえば、足立営業所は観光バスの運行に力を入れ、世田谷営業所は区域内の福祉ニーズに応じた通院などの移送に対応しています。

車両について

2024年4月現在、東京福祉バスは317台の福祉送迎車両を保有しています。これには、大型バスの日野ブルーリボンIIや、中型バスの日野メルファ、マイクロバスの三菱ふそうローザなどが含まれています。また、1993年には車椅子乗降用のプラットフォーム扉に関する実用新案を出願し、2000年には登録取得をしています。さらに、1999年にはCNGバスを導入しており、都内での福祉施設運行の先駆けとして環境にも配慮した取り組みが行われています。

総括

東京福祉バス株式会社は、設立以来福祉を重視した移送サービスを提供し続けており、その取り組みは地域の人々にとって大きな支えとなっています。今後も、さらなるサービスの向上と地域貢献を目指し、様々な事業展開を図っていくことでしょう。

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