東京都立北多摩高等学校

東京都立北多摩高等学校について

東京都立北多摩高等学校は、かつて東京都立川市の曙町三丁目にあった公立の高等学校です。この学校は「北多摩」という愛称で広く知られ、町田高校や武蔵野北高校、三鷹高校と共に多摩地域の進学校として評価を受けていました。

概要と沿革

北多摩高等学校の歴史は1948年にさかのぼります。当初は定時制の立川青年学校が設立され、その後1950年に立川市立高等学校に改称されました。1956年には東京都に移管され、東京都立北多摩高等学校として新たなスタートを切りました。

その後、学校は1967年に学群制度を導入し、昭和高校とともに73群を形成しました。1982年には学区改編によるグループ合同選抜制度が導入され、同年の第八学区・81グループに所属しました。1992年には国立市側に新校舎が完成し、学校の環境が改善されました。

2000年には全日制が全学区受験可能となり、国立市からも受験ができるようになりましたが、2004年には定時制課程の募集が停止され、2008年には定時制課程が閉課程となりました。そして、2013年3月をもって正式に閉校となりました。卒業生の証明書発行などの業務は、立川国際中等教育学校に引き継がれています。

教育目標

北多摩高等学校は教育目標として、創造性を重視した個性豊かな人材の育成を掲げていました。また、生涯にわたって自ら学び続ける姿勢を育てること、さらに国際社会の一員としての責任感を持つことも重要視していました。

中高一貫校の設置

都立高校改革の一環である中高一貫教育が進む中、北多摩高校もその対象となりました。中等教育学校としての新たな体制が整えられ、関連する高校の伝統がどう引き継がれるのかという点がOBや関係者の間で話題になりました。立川国際中等教育学校は本校と同じ校歌を引き継ぎ、また校章のデザインも元のものを基にした形で新たに作成されています。

部活動

北多摩高等学校では、多くの部活動が盛んでした。特に陸上部や女子ラクロス部が有名で、吹奏楽部は都大会で金賞を受賞するなど、文化的活動でも成果を挙げていました。

交通アクセス

立川駅からのアクセスは便利で、JR中央線・南武線や青梅線から徒歩で約18分、またはバスを利用して「北多摩高校前」までの便があります。

著名な卒業生

卒業生の中には、羽村市長の橋本弘山さん、バレリーナの吉田都さん、歴史学者の本村凌二さん、俳優の石母田史朗さん、作曲家の高橋宏樹さんなど、多才な分野で活躍する人物が揃っています。これらの卒業生は、母校の教育方針と環境で培ったスキルを活かして、各々の分野で重要な役割を果たしています。

関連項目

北多摩高等学校は東京都高等学校の廃校の一覧にも名を連ねており、青年学校としてのルーツを持つ学校としても知られています。校舎で培った多くの思い出や経験は、今も関係者の心に残っています。

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