東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線

東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線について

東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線は、東京都大田区から神奈川県横浜市神奈川区に至る、全長約15kmの主要な一般都道・県道です。この道路は、多摩川を渡るガス橋や、鶴見川を渡る鷹野大橋など、複数の橋梁を経由し、東京と神奈川の都市部を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

起点：東京都大田区下丸子（下丸子交差点）
終点：神奈川県横浜市神奈川区子安通（京浜子安駅入口交差点）

歴史

この道路の歴史は古く、旧道路法下では「矢上神奈川線」として、現在の越路交差点付近から終点までの区間が神奈川県道に指定されていました。その後、1960年（昭和35年）に神奈川県道として、また1961年（昭和36年）には東京都道としても指定されました。

1960年（昭和35年）4月1日：神奈川県道大田神奈川線として指定。
1960年（昭和35年）6月：ガス橋が完成。
1961年（昭和36年）3月15日：東京都道大田神奈川線として指定。

しかし、2009年（平成21年）には、横浜市内の大口通交差点から京浜子安駅入口交差点までの区間について、不通区間の解消を行わないことが決定されました。これは、周辺道路のネットワークで当該路線の交通機能を代替できると判断されたためです。

路線状況

ほぼ全線が対面通行2車線の道路であり、横浜市鶴見区馬場には狭隘区間が存在します。また、京急子安駅付近のJR線を横断する区間が不通となっており、この区間は都市計画道路として計画されていたものの、廃止されました。ただし、不通区間の近くには歩行者用の地下道が整備されています。

さらに、上平間交差点（南武沿線道路）と矢上交差点北400メートルの交差点（尻手黒川道路）との間の区間改良計画は存在しますが、具体化には至っていません。この区間にはJR南武線の踏切（平間駅前踏切）があり、交通量の多さから「開かずの踏切」となっているのが現状です。

通称

この道路には、複数の通称名が存在します。

ガス橋通り（ガス橋交差点 - 矢上交差点）
尻手黒川道路（矢上交差点 - 越路交差点）
鶴見獅子ヶ谷道路（環2駒岡交差点 - 獅子ヶ谷交差点）

重複区間

一部区間では、他の道路と重複しています。

神奈川県道14号鶴見溝ノ口線（矢上交差点 - 越路交差点）
横浜市主要地方道85号鶴見駅三ツ沢線（内路交差点 - 松見町交差点）

道路施設

この道路には、以下の主要な施設があります。

ガス橋（多摩川）
鷹野大橋（鶴見川）
御幸跨線橋（JR横須賀線との立体交差）

地理

この道路が通過する主な自治体は以下の通りです。

東京都：大田区
神奈川県：川崎市（中原区 - 幸区）、横浜市（鶴見区 - 神奈川区）

交差する道路

（詳細な交差する道路については、別途地図等で確認してください）

まとめ

東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線は、東京都と神奈川県を結ぶ重要な道路ですが、一部区間の未開通や狭隘区間の存在、開かずの踏切など、解決すべき課題も抱えています。今後の道路整備計画が注目されます。

関連項目

日本の道路
東京都の都道一覧
神奈川県の県道一覧

外部リンク

東京都 / 建設局 / 都市整備局
大田区
川崎市 / 建設緑政局 / まちづくり局
横浜市 / 建築局 / 都市整備局 / 道路局

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